Ubuntu 20.04.1 LTS リリース! 〜Ubuntu 20.04 LTS最初のポイントリリース・・Ubuntu 18.04 LTSからのアップグレードパス解禁!

Ubuntu 20 04.1
Ubuntu 18.04.5

Ubuntu 20.04 LTSの最初のポイントリリースのオリジナルリリーススケジュールは7月でしたが、8月にずれ込み、7月終わりに世間を騒がせたブートローダー脆弱性にも対応した上で、8月6日・・日本時間では8月7日早朝にリリースされてきました。

Ubuntu全フレーバーの20.04.1も同時リリース。国内ではJAISTからUbuntu 20.04.1及びフレーバー全てのインストールイメージが取得できます。一般的にUbuntuでは、長期サポートリリースから新バージョンの長期サポートリリースへのバージョンアップは、新バージョンの長期サポートリリースの最初のポイントリリースが出るまでは、推奨されていません。

この理由は、どうしても新バージョンの長期サポートリリースが出た直後の一定期間は、重大なバグが出る事が多いためです。このため、Ubuntu 18.04 LTSからのバージョンアップについても、Ubuntu 20.04.1より正式にサポート。18.04 LTSのデスクトップに upgrade notification(アップグレード通知)が表示され、指示に従って行けば20.04.1へのアップグレードが完了する仕組みとなっています。今回は、Ubuntu 18.04 LTSからUbuntu 20.04.1 LTSへアップグレードする際の留意事項を中心に、投稿を進めて行きます。


1.Ubuntu 18.04 LTS上でのアップグレード事前準備

Ubuntu 20.04.1へのアップグレード事前準備として、念の為、Ubuntu 18.04 LTSでは以下作業を行っておきます。

1)アップデートの全適用

Ubuntu 18.04 LTSのアップデートは全て適用します。

→sudo apt update
    sudo apt upgrade

上記処理終了後一旦再起動します。

2)保持された古いカーネル等の削除

以前の保持されたカーネル等は不要ですので全削除してしまいます。
→sudo apt --purge autoremove

2.Ubuntu 20.04.1へのアップグレード

方法としては2つ。一つは、upgrade notification(アップグレード通知)にしたがってアップグレードを行う方法、もう一つはコマンドにより手動でアップグレードを行う方法です。

8月7日時点では、Ubuntu 18.04上にupgrade notificationは表示されませんでしたので、ここはコマンド投入によって、Ubuntu 20.04.1にアップグレードします。

①→sudo do-release-upgrade
これでアップグレードできなければ、②を実行

②→sudo do-release-upgrade -d

後はメッセージにしたがって、y を入力すれば(1回だけEnterキー押下する場面があります)Ubuntu 20.04.1へのアップグレードが進行していきます。

3.Ubuntu 20.04.1 v.s. Ubuntu 18.04.5

アップグレード前のUbuntu 18.04.5及び、アップグレード後のUbuntu 20.04.1の消費メモリーの比較は以下の通りです。
Ubuntu 18.04.5
Ubuntu 20.04.1


login直後の消費メモリーは、Ubuntu 20.04.1の方が100MBほど改善している事がわかります。

今までアップグレードインストラクションについては書いてきませんでしたので、今回、紹介してみました。

Ubuntu 20.04 LTSのフレーバーに関して、今までLubuntu 20.04のみ投稿していますが、漸くUbuntu 20.04.1もリリースされましたので、Xubuntu 20.04.1をはじめとする代表的なフレーバーについては今後取り上げていきます。

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