Ubuntu 24.04 LTS ”Noble Numbat"リリース!〜カーネル6.8、Gnome 46採用 Ubuntu最新版長期サポートedition登場・・・日本語入力環境はfcitx5-mozcに変更します
2年ぶり・・Ubuntu長期サポート(5年)版、Ubuntu 24.04 LTS”Noble Numbat"リリースです。GnomeはほぼGnome 46に上がり、カーネルは6.8シリーズを採用しています。
またdeb822準拠となり、従来の/etc/apt/sources.listは使われなくなりました。新たに/etc/apt/sources.list.d/ubuntu.sourcesが使用されるようになっています。インストーラは激変しましたが、難易度はそう高くありません(一般的なインストールの流れは後述します)。
4.初期設定
② iBusからfcitx5へ切り替え
③ fcitx5キーボードを英語から日本語へ切り替え
③、④処理終了後、Ubuntuを再度、再起動する事によってfcitx5-mozcの利用が問題なく行えるようになります。
またdeb822準拠となり、従来の/etc/apt/sources.listは使われなくなりました。新たに/etc/apt/sources.list.d/ubuntu.sourcesが使用されるようになっています。インストーラは激変しましたが、難易度はそう高くありません(一般的なインストールの流れは後述します)。
”オンラインアカウント”では、OneDriveサポートのため、"Microsoft365"が追加されていますが、OneDriveそのものの機能が何もせず使えるわけでは無い事に注意が必要です。OneDriveを使用したければ別途構築の必要があります。
次にpre-installアプリケーションの変更点ですが、大きなものとしてthunderbirdが、ついにsnap版になっています。Ubuntu 22.04 LTSと比較すると、他細々とした操作性が変わってきていますが、Ubuntuに慣れている方々であれば、今までの経験値から操作上そう大きな問題は発生しないように思います。と・・言うことで、久々の投稿となりますが、Ubuntu最新版 Ubuntu 24.04 LTSのインストール〜日本語化残処理に関して投稿を進めていきます。
1.概要
・デスクトップ環境:Gnome 46(ほぼ)
・カーネル:6.8シリーズ
・デフォルト日本語input method:iBus Mozc
・ソフトウェア管理:APP Centerによるsnap&Debパッケージの統合管理
2.インストール(GPT/UEFI,セキュアブートOff)
Ubuntu 24.04インストール用ISOファイルを入力としてrufus等でUSBメモリをインストールメディアにし、ここからPCを起動すると最初言語設定のWindowが起動しますが、日本語を指定するため、下スクロールするとWindowが落ちます。Windowが落ちても、デスクトップに配置されたインストーラーは起動できますので、これをクリックしてインストールを進めていきます。
デスクトップ右下のインストーラをクリック |
↓
日本語を選択 |
↓
通常の場合、ここは何もせず次へボタンを押下 |
↓
Wifiネットワーク設定(それぞれの環境による) |
↓
↓
通常の場合、対話式インストールを選択 |
↓
通常の場合、ここは、拡張選択を選びます。既定の選択を選ぶと最小限のソフトウェアのみインストールされます |
↓
↓
通常の場合、ここは全てチェックします |
↓
↓
↓
インストール方式の指定(ここはそれぞれの環境依存となります) |
↓
インストール場所の指定(ここはそれぞれの環境依存となります) |
↓
↓
↓
↓
↓
劇的な変化を見せたインストーラですが、そう難しくは無い内容となっています。
3.初期設定Windowによる設定
インストール→再起動→loginすると初期設定Windowが起動されます。
↓
通常skipを選択 |
↓
改善支援を行うか否かの指定。ここはお好きなように。。 |
↓
アプリケーション追加は後で行えますので、ここは何もせず完了します |
4.初期設定
4.1 システムアップデート&アップグレード
ターミナルを起動し、以下コマンドを投入します。
→sudo apt update && sudo apt upgrade && sudo snap refresh
4.2 時刻調整
Windowsとのデュアルブート構成時のみ必要。ターミナルを起動し、以下コマンドを投入。Windows側の時刻の狂いを防ぎます。
→timedatectl set_local_rtc true
5.日本語化残処理
日本語入力環境としてiBus-Mozcがpre-inbstallされます。iBus-Mozcをenableにするには以下手順で。。
パネルの”Ja”表示箇所をクリック |
↓
日本語Mozcを選択 |
↓
以降iBus-Mozcによる日本語入力が可能となります。
他、pre-installアプリケーション等の日本語化の必要はありません。
日本語入力環境としてfcitx5-mozcを利用したい場合は以下手順で・・。
① fcitx5-mozcのインストール
ターミナルを起動し、以下コマンドを投入
→sudo apt install fcitx5-mozc
ターミナルを起動し以下コマンドを投入
→im-config -n fcitx5
一旦ここで再起動します。
fcitx5 設定を起動し、キーボード-英語をキーボード-日本語に入れ替えます。
↓
上記状態で適用ボタンを押下→エラーが出ますが無視してください。 |
以上で半角/全角キー押下でfcitx5-mozcによる日本語入力on/offが可能となります。
④ 拡張機能input method panelをインストール
extension managerをインストール→extension managerの”探す”タブより、input method panelを検索して、これをインストールします。
最上位に表示されるInput Method Panelをインストールします |
6.評価
機能性:A、軽快性:B、インストール〜日本語化残処理の平易性:A、安定性:B+
となります。インストールメディアは今回5GBを超えるという重量級。筆者の使用したマシンのスペック(CPU:Ryzen5 5650GE、メモリー32GB)では動作上重いという感覚は少なかったですが、古いPCで動作させた場合、もっさり感が出る可能性があります。
また、新登場のUbuntu LTSについては、最初のポイントリリース(24.04.1)により安定性が飛躍的に上がりますので、急がなければ、ポイントリリースまで待ってインストールしたほうが良いでしょう。逆に言えば、現状、若干安定性に難があるという事を意味します。
例えば、DebパッケージのGIMPをインストール→GIMP起動→画像編集をして終了させるとエラーをはいたりする現象が生じます。これはGIMP側の問題だとは思いますが。。
Gnome 46等の採用により飛躍的にシステムレベル機能は上がりました。設定では各機能の配置が変わっていますので、このあたり慣れが必要です。最初のポイントリリース以降ではお勧めの一本となりますが、現時点では、どうしても今触ってみたい方向けの一本となります。
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