Debian 10 "Buster" Xfce edition ~Wifiネットインストール(netinst)、基本設定、日本語化残処理

2019年7月11日木曜日

debian debian base xfce4 軽快


Debian 10 "Buster" stable・・遂に登場です。日本時間で言えば7月7日9時前あたりからインストールメディアがavailableになってきました。。サポート期間は5年間。主要HWとしてi386、amd64双方をサポートします。32bitシステムをサポートから外していく傾向が強い中、Debian 10は、32bitサポートを残しています。

設定後すぐに投稿しようと思いましたが、割に検証項目が多く、何度かインストールの方法を変える等、試行錯誤を行ってました。このため若干投稿にタイムラグが生じる結果に。。

さてDebian 10 "Buster" Stableのメインデスクトップ環境は、Gnome3.3となりますが、他に以下のデスクトップ環境をサポートしています。

Cinnamon 3.8
KDE Plasma 5.14
LXDE 0.99.2
LXQt 0.14
MATE 1.20
Xfce 4.12


今回は、Debian 10 "Buster" Stable・・Gnome editionではなく、Xfce editionに関して・・sudoを使えるようにし、imをfcitx-mozcに切り替えるまでの基本設定部分につき一気に投稿していきます。他のDistributionと比較して、Xfce4自体の設定はほぼ初期状態のため、自分好みの環境を作るにはイケてるんですが、そうでない場合は、割に大変かもしれません。


1.概要

①カーネル:4.19.0-5-amd64

meltdown/spectre等HW脆弱性緩和策適用度は以下の通り。
とりあえずサマリーのみのスクリーンショットですが、MDSに関しては結果詳細を入れています。いずれにしても結果は◎。

②リリースノート⇒https://www.debian.org/releases/buster/releasenotesを参照

2.インストール

1)インストールメディアの入手

インストールに関しては、ミニマム部分をusbに焼き、他はネットワークインストールといういつものやり方で行っています。

本やり方に必要なインストールメディアの入手先⇒https://cdimage.debian.org/debian-cd/current/amd64/iso-cd/

この中のdebian-10.0.0-amd64-netinst.isoをダウンロードして使用しています。

ただしネットワークインストールをWifiで行う場合は別途ファームウェアセットが必要となります。
wifi経由インストールに必要なファームウェアセットの入手先⇒http://cdimage.debian.org/cdimage/unofficial/non-free/firmware/buster/current/

ZIPの圧縮形式でよければ、この中のfirmware.zipをダウンロードします。

筆者はwifi経由インストールを行うため、本firmware.zipもダウンロードしています。

2)インストールメディアの作成

筆者は、インストールメディアとしてusbメモリーを使っていますが、インストールメディア作成ツールとしてrufusを使用しています。この際のOSはWindows10 May 2019 Updateですが。

rufusに関しては、ネットにたくさん投稿がありますの使い方に関しては省略です。


今回は、インストール時、有線NWではなくWifiを使用しますので、上記で作成したインストールメディアのfirmwareディレクトリに、firmware.zipの中身をコピーします。
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これでDebian 10 "Buster" Stableのインストールメディアの作成は終わり。。これでインストール時wifiが使用可能となります。

3)インストール

インストールの流れ自体は、Debian 9 Stretchと大差ありません。
"Graphical Install"を選択

Languageは日本語を選択
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場所は”日本”を選択
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キーボードは”日本語を選択
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 firmware.zipの中身をきちんとインストールメディアにコピーしていれば上記スクリーンショットのようにネットワーク接続としてWifiが選択できるようになります。この後wifi接続のために接続ポイントを選択⇒Wifiの種別を選択⇒パスフレーズの選択と進めばwifiに接続できます。
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ホスト名を入力
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ドメイン名を入力
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rootパスワードを設定
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ユーザアカウント作成(ユーザー本名の入力)
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アカウント名の入力
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アカウントのパスワードを指定
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次にインストール先の設定となりますが、これは環境依存の箇所です。あくまでも参考までにいくつかのスクリーンショットを貼っておきます。
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上記で”はい”を選択しベースのインストールをキックします
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ネットワークミラーの設定⇒”はい”を選択
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”日本”を選択
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一番上の"ftp.jp.debian.org"を選択
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一般的にここは何も入力しません
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筆者は”いいえ”を選択
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デスクトップ環境として"Xfce"にチェック
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”はい”を選択しますが・・なぜかブートローダー選択画面に移行します
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ここは環境依存です。筆者は"/dev/sda"を選択
筆者のX250はデフォルトブートドライブを500GB HDDに設定しています。Windows10は、セカンダリブートドライブ:256GB SSDにインストールしています
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これでインストールが進行し、終了後リブートします。

上記”デスクトップ環境の選択”以降のインストールプロセスでインストールが失敗します。この際、直前のインストールプロセスまで戻れますので、そこから再開すればインストールは概ね成功します(戻った場合、新たに出てくるオプション画面がありますが、これは”セキュリティ更新を自動でインストール”・・の方にチェックをしてインストールを進めています)。
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これでもうまくいかない場合は、パッケージマネージャの設定でDebian アーカイブミラーを指定できるようになっていますが、ここで、ftp.jp.debian.orgを指定せず、ftp.jaist.ac.jpを指定すればうまくいきます。

3.初期設定

1)パネル表示設定

リブート後、パネルセットアップの選択が指示されますので、”デフォルト設定を使用する”ボタンを押下します。これで、パネルがデフォルト設定で表示されます。

2)スクリーンショットのショートカット設定

初期状態では、xfce4-screenshooterがショートカット設定されていません。
このため、スクリーンショット機能を使いたい場合はキーボードの設定からxfce4-screenshooterのショートカットを作成してしまいます。
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3)sudoの設定

インストール直後はsudoが使用できるようになっていません。

このため以下コマンドをターミナルからルート権限(suでrootに切り替えて)で実行します。

# /usr/sbin/usermod -G sudo loginID

loginIDは自分のアカウント名を指定します(これでsudoが使えない場合は一旦logout/loginで使用できるようになります)。

4)システムアップデート・アップグレード

ターミナルから以下コマンドを投入して、システムアップデート・アップグレードを実行します(セキュリティ更新を自動でインストールしていますが念のために)。

$ sudo apt update;sudo apt upgrade

5)日本語入力をuim-mozcからfcitx-mozcに切り替える

Debian 10 Xfce editionのデフォルト日本語input methodは、uim-mozcです。このままでも日本語入力はできますが、本稿ではfcitx-mozcに切り替えてしまいます。

① fcitx-mozcのインストール

⇒ターミナルから、sudo apt install fcitx-mozc を投入

② uim-mozcからfcitx-mozcに切り替え

⇒ターミナルから、im-configを投入
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上記処理終了後、logout/loginでfcitx-mozcによる日本語入力が可能となります。

4.Xfce4基本設定

Debian 10 netinstでインストールされるXfce4は本当に初期状態ですので、このままだと使いづらい箇所がままあります。

このためいくつか基本設定として紹介していきます。

①メニューの変更

Debian 10のXfce4環境のパネル左端アイコンをクリックして表示されるアプリケーションメニューは・・
検索ボックスもなくLXDEライク。。これは使いにくいため、whiskerメニューに変えてしまいます。

”パネルの設定”⇒”アイテム”からアプリケーションメニューを削除

”パネルの設定”⇒”アイテム”からwhiskerメニューを追加して位置をパネル左端に移動

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これでwhiskerメニューが使用可能となります。

当初のアプリケーションメニューと比較し、検索ボックス等も使えるのでこちらのほうがはるかに便利。。

② 透過処理の調整

Debian 10 xfce editionのnetinstの結果では、透過処理が使用可能な状態でpre-settingされていますが、plank等ドックを使う場合不要な影が出てきてしまうため、以下のような設定変更を行います。

Debian 10のドックはデフォルトでパネルが代用されていますが、以下は、パネル代用ドックを削除し、plankを導入&設定したスクリーンショットを掲載しています。

ドックウィンドウに影を落とすのチェックを外す
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するとplankの上部の薄い線のような影が消え去ります。

他細かい設定としてはパネルアイテムとして天気予報の追加、ワークスペーススイッチャーの2段表示設定、アイコンのダウンロード・適用、テーマの変更等を行って、以下のようなそこそこ使えるデスクトップの出来上がりとなります。


冒頭のスクリーンショットでは上記に加え、conkyのインストール&設定、fonts-noto-cjkのインストール設定、アイコンのインストール変更、テーマ変更等を行っています。


5.評価

軽快性:A、インストールの平易性(netinstの場合です):B、日本語化の平易性:A+(uim-mozcで良い場合は日本語化残処理はありません)、安定性:A(インストール後の環境の評価です) 、機能性:B

と言った所です。

軽快性はXfce4をデスクトップ環境として選択していますので申し分ありません。
 概ねlogin直後の消費メモリーは、500MB近辺です。

インストールに関しては、いろいろできるようになっていますが、netinstの場合、Debian baseと比較すると、難易度の観点でどうだろう・・という感じです。

また起動時に、当方のマシンでは、ACPIエラーが出るため、grubのカーネルパラメーターでacpi=offを定義しています。

Xfce4環境としてみるとやはり、もう少しpre-settingされていたほうが初心者には良いかもしれません。ただ、Xfce4の設定に慣れている場合は、自分好みにカスタマイズできるため、これはこれで良いという判断をしています。

netinstですと、初心者向けとはいかず、やはり中級者以上向けのインストール方法だと思いますが、Debian 10のXfce4環境もほとんど初期状態のため、やはり、これも中級者以上向けという評価となってしまいます。どちらかと言えば、今後リリースされるであろうDebian 10 base distributionに期待と言ったところでしょうか。。

注意)
投稿の中でnetinstという単語を多用していますが、ネットワークインストールの意味です。