Debian 11 “bullseye” stableリリース! 〜Wifiを使ったネットインストール方法(全デスクトップ共通)について

 




Debian 11 ”bullseye" stable ・・・予定通り、8月14日にリリースされました。2年ぶりのメジャーバージョンアップとなります。

サポートされる(インストーラーでインストール可能な)デスクトップ環境は・・

① Gnome 3.38  ② KDE Plasma 5.20  ③ Xfce 4.16  ④ LXQt 0.16  ⑤ Mate 1.24
⑥ LXDE 11(他Cinnamonも選択可能です)・・となっています。

さすがにGnomeはバージョン40とはいきませんでしたが、11で採用されたGnome 3.38でもDebian 10の頃と比べれば格段に軽くなっていますので◎・・。

使用されるカーネルは、5.10シリーズ。 アプリケーション等もバージョンが刷新・新しくなっています。エンハンス項目としては、fcitx5のサポートがありますが、Display ManagerがデフォルトでWaylandになっているものは、今の所、Gnome editionのみであり、Gnomeの場合は日本語input methodとしてiBusを使用するため、fcitx5は今の所急いで必要・・という事にはなりません。

他様々なエンハンス項目がありますが、これは以下Debian 11 stableのリリースノートを参照ください・・。

https://www.debian.org/releases/bullseye/amd64/release-notes/index.ja.html

さて、筆者は、有線ネットワーク環境を作っていないため、Linux等のインストール・各種設定に関してはすべてWifi環境に接続して行っていきます。ところがDebianの場合、Wifi接続するためには、non-free-firmwareに含まれるWifiドライバーが必要であり、通常のインストールメディアではWifiを使ったインストールはできません。

また、non-free-firmwareを含んだdebianインストールメディアも存在しますが、これを使用した場合でも、PCが内蔵するWifi機器によってはドライバーが一致せずWifi接続できない現象が発生します。


このため、筆者は、non-free-firmwareを含んだインストール用ISOファイルは使用せず、Windows 10上で、Rufusを使い、Debian 11ネットインストール用ISOファイルを入力としてUSBメモリーをDebian 11インストールメディアにした上で、OSエディションと同期されたfirmwareセットをダウンロード&解凍後、これらをインストールメディア(USBメモリー)上のfirmwareディレクトリ配下にコピーし、wifiが使用可能なDebian 11ネットインストールメディアを完成させる・・という流れを採用しています。non-free-firmwareを含んだインストールメディアよりも、OSエディションと同期してリリースされているfirmwareセットの方がカバー範囲が広いって事なんですが。

今回は、上記のインストールメディア作成及びWifiを使ったDebian 11インストールインストラクションに関して投稿する事とします(インストール先は64bit Intel CPUを搭載したPCです:CPU:Core i5 7200u)。(無論本インストラクションにてSSDにインストールしたDebian 11ではWifiは使用可能となります)。


1. Debian 11 ネットインストール用ISOファイルのダウンロードとインストールメディアの作成(Windows 10にて)

以下URLにアクセス
https://www.debian.org/distrib/netinst

上記赤丸の箇所をクリックして、ネットワークインストール用のDebian 11 インストール用ISOファイル(debian-11.0.0-amd64-netinst.iso)をダウンロードします。

ダウンロード完了後、USBメモリーをPCに接続し、Rufusを起動して、debian-11.0.0-amd64-netinst.isoを指定・・接続したUSBメモリーをDebian 11のインストールメディアにします。ちなみにRufsのダウンロード(exeファイル)は以下URLから・・

”ブートの種類”の設定箇所右側にある”選択”ボタンを押下し、ダウンロードしたdebian-11.0.0-amd64-netinst.isoを選択・設定した上で、スタートボタンを押下します。

OKボタンを押下

以上でネットインストール用Debian 11インストールメディアの作成(USBメモリに)は完了です。装着したUSBメモリはそのままにしておいて、USBに作成したインストールメディアの内容に修正を加えていきます。

1.2 Debian 11 firmwareセット(zip形式)のダウンロードとインストールメディアの修正(Windows 10にて)

Debian 11のfirmwareセット(zip形式)は以下URLからダウンロードします。

https://cdimage.debian.org/cdimage/unofficial/non-free/firmware/stable/11.0.0/
上記の中でfirmware.zipをダウンロードします。

解凍したfimware.zipの内容全てをインストールメディア(USBメモリー)のfirmwareディレクトリ配下にコピーします(上書きコピーします)。

以上でWifiが利用可能なネットインストール用Debian 11インストールメディアの完成です。 

Wifiが利用可能なネットインストール用Debian 11インストールメディアでPCをブートすれば、Debian 11インストールプロセスが起動できます。

2.Debian 11 ネットインストール(Wifi経由、GPT/uefi)

Languageとして日本語を選択
インストールメディアの作成がうまくいっていれば、ここでWifiが選択可能となります。ここではWifi側を選択します。
利用可能なWifiのSSIDが表示されますが、表示されたSSIDを選択してもうまくいかないケースが発生しています。この現象が発生した場合は、”ESSIDを手動で入力”を選択し、SSIDをキーボードから入力します。
Wifi SSIDのパスフレーズを入力します。
ホスト名を入力
ドメイン名を入力
アカウントの所有者(名前)を入力
自分が使用するアカウントを入力
日本を選択
ミラーサイトとしてftp.jp.debian.orgを選択します。これを行う事によりrepositoryミラーは国内サーバーにセットされ、repositoryの最適化を初期設定で行う必要がありません。
使用するデスクトップ環境を選択します。ここではGnomeを選択しています。

インストール先等は環境依存となりますので参考になりません。

以上で再起動すれば、Debian 11 “bullseye” stable(今回はGnome edition)が起動します。

Gnome editionの初期設定、日本語化残処理に関しては・・

Debian 11 stableリリース直前のDebian 11 testing gnome editionの投稿記事に概要を記載していますので、そちらを参照してください(ただしfcitx5のインストール&設定は不要です)。

https://www.linux-setting.tokyo/2021/07/debian-11-bullseye-testingfcitx5-debian.html

今回はwifiを使用したDebian 11のネットインストールインストラクションに関して投稿してみました。詳細なインストールインストラクションは以下を参照ください。ただし、今回紹介した内容はあまり記載がありません。

https://www.debian.org/releases/stable/amd64/index

Debianベースと比較すると、Debian originalのインストールは若干面倒かもしれません。またsudoに関しては、初期状態で利用可能になっていませんので、sudoが必要な場合は、別途設定要です。

機会があれば、今後各デスクトップ環境に関しても取り上げてみたいと思います。


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