Manjaro 20.0.3 Xfce edition 〜筆者の普段使いLinux・・flatpak-ベータflathubによる最新アプリケーションインストール環境、Onedrive(insync)同期環境検証、ice-ssbによるWebアプリケーション実行環境に関して・・

 


insyncによるOnedrive同期検証・・

現在、筆者は、前回SSDアップグレードしたThinkpadT480sの120GB Toshiba SSD側に常時使いのLinux Disributionをインストールし、ここでは、様々なLinux検証のため、複数のLinux Distributionはインストールしない事にしており、多くのLinux検証は、Thinkpad X250を中心に行っている状況です。T480sが、GPT/eufiであり、X250が、MBR/Legacy bios構成となります。

T480sにインストールするLinuxは普段使いとして、通年同じものを使用する事を前提としており、地道に時間をかけてカスタマイズしていく事としています。

現在の普段使いのLinuxは、flatpakや、snapの取扱いが俊逸なmanjaro-pamacを搭載するManjaro 20 Xfce editionであり、現在の最新バージョンは20.0.3となります。

ご存知ArchベースのManjaroですが、Archと同じローリング・リリースモデルを採用しているものの、repositoryはManjaro独自のものが採用されており、Arch repositoryでavailableになったソフトウエアであっても、それがある程度stableになってから、Manjaro repositoryに登録されるような仕組みをとっており、品質・安定性の面では、Archよりも遥かに上となっています。

また、Archについては、Arch wikiという素晴らしいドキュメントがあり、これに書かれたrecommendationに沿って設定を進めていけば環境構築が比較的容易に行なえますが、それでもインストール/設定の難易度は他のlinux distributionと比較するとかなり高くなっています。これに対し、ManjaroはGUIによるインストーラーを装備し、主要なベースラインの設定内容も自動configureされ、かつ日本語化においても、日本語input methodの箇所を除けばGUIが標準装備されているため、極めて容易にインストール/設定が完了します。

次に、ManjaroはArchと同様にAUR(Arch User Repository)も使用可能で、使えるソフトウエアの幅を大きく広げている事も特徴の一つとなっています。

Manjaro 20では、Manjaro独自repository、AURに加え、flatpak、snapも利用可能で、さらに使えるソフトウエアの幅を広げている上に、pamacによりこれらを一元管理できる機能性は、今のところ、他の追従を許しません。

最もflatpakとsnapを同時利用するという事はまず無いため、ここでは選択肢の幅を広げている点で評価できます。ただし、筆者ははっきり言って、snapは利用しません。flatpakと比較して、snapにてインストールしたアプリケーション起動があまりに遅いためで、これが改善されない限りは利用するつもりは一切ありません。

前置きはこれくらいにして・・

今回は、筆者の普段使いのManjaro 20.0.3 Xfce editionで地道に行ってきたコンフィグの中で、比較的簡単で面白いものについて紹介していくスペシャル稿とします(笑。

尚、Manjaro 20のインストール、日本語化残処理を含む共通設定項目については、本ブログの以下投稿記事を参照ください。

https://www.linux-setting.tokyo/2020/05/manjaro-2001-lysia-manjaro-20-lysia.html


1.flatpak-ベータflathubによる最新アプリケーションインストール環境

事前設定として、pamacにおいて、筆者は、AUR、flatpakを使用可能にしています。


上記のように”アップデートがあるか確認する”にチェックを入れると、pamacのアップデート確認・実行対象となります。例えばflatpak updateの処理は、pamacを通じて行えるという事になります。

現在筆者は、flatpakにより、Libreoffice、Thunderbirdについて、最新バージョンをインストールし、使用しています。一般的に、現在各Linux repositoryから入手できるLibreofficeはバージョン6.x、Thunderbirdは、バージョン68.xですが、現在の筆者環境においては・・


Libreofficeがバージョン7.0.0.3、Thunderbirdがバージョン78.2.0です。

Libreofficeのバージョン7はflatpakの標準flathubから入手可能ですが、Thunderbirdバージョン78はベータのflathubからしか入手できません(バージョンが78.2になりましたので、そろそろ、flatpakの標準flathubにも追加されるものと思います)。

したがって、筆者は以下コマンドにより、flatpakの標準flathubに加え、ベータflathubも利用可能とし、検証目的で最新版のThunderbirdのインストール・利用を行っています。

flatpak remote-add flathub-beta https://flathub.org/beta-repo/flathub-beta.flatpakrepo
flatpak update --appstream

次にThunderbirdのバージョン78のインストールはflathub betaを使用しますので以下コマンドで。。

flatpak install flathub-beta org.mozilla.Thunderbird//beta 

あるいはpamacからもインストール可能です。



次に、libreofficeバージョン7のインストール・・コマンドを使用すると・・
→flatpak install libreoffice

あるいは、pamacからインストール可能です。

筆者の場合、flatpakでアプリケーションをインストール後、日本語化されているか、日本語入力は問題ないかどうかを確認した上で、manajaro repositoryからインストールされた同一アプリケーションの削除を行っています。無論残しておいても構いませんが、管理が煩雑になるため、筆者は削除しています。

2.Onedrive(insync)同期環境検証

これは現在進行系の検証内容です。Linux環境にOnedriveあるいはgoogle driveとの同期機能を有料で提供するinsync。。Manjaroの場合、AURからビルドすれば2週間使用可能となりますが、以降は3000円強のone time ライセンスを購入しないと動作しません(ライセンス方式として、同期をとるMSアカウント、googleアカウント単位に料金がかかります)。



Manjaro 20.0.3 Xfce editionの場合は、AURからビルドします。

デフォルトでは、自分のホームディレクトリ直下の
Insync/MS(or google) account名/OneDrive/
と・・
Onedrive上のフォルダーが同期されるっていう感じ。。

insyncのユーザインタフェースは・・

ある程度日本語化されており、非同期対象も定義可能です。

やはり、有料だけあって、かなり洗練された機能性を有していますが、購入時にクレジットカードを使用する点、そして1アカウントあたり3200円ライセンス料を支払う必要があるため、筆者は使いません(笑。さすがにあまり知らない海外サイトで、クレジットカード使用はNGかな。。
ちなみinsyncは常駐アプリケーションとなります。



3.ice-ssbによるWebアプリケーション実行環境

Ubuntuベース Peppermint OSのice-ssbは、AURからビルドできるようになっています。

ice関連の本ブログ記事リンクは以下を参照。。

MS Office Onlineや、google calendarのice-ssb化は、上記記事を読んでいただくとして、加えてnetflix、youtube music、amazon prime musicのice-ssb化を行い常時使いしています。

例えば、youtube musicをice-ssb化すると・・

左側が、Chrome表示、右側が、ice-ssb+Chromeの表示結果となりますが、ice-ssb+Chromeの表示結果はローカルアプリケーションを起動しているように見え、操作上不便は、ほとんどありません。netflixも同様です。これら2つは、Windows 10 ProのMicrosoft Sore版等と見かけはほとんど一緒になります。


ただ、webに表示されるamazon prime musicは、タブレット表示用のインタフェースでは無いため、ice-ssb化すると左側のメニューがうざったく、ブラウザの戻るボタンが無いと若干不便かもしれません。


Microsoft Storeで取得できるamazon musicの外観がWeb表示されるものになればまだOKなんですが。。

無論Bluerooth イヤホンでこれら音楽を聞いたり、netflixの音声を聞けるようにしています。ただしWindows 10使用時とは異なり、若干の音割れは致し方なく。



4.zoomによるテレカンファレンス環境

zoomについてもflatpakを使ってインストール可能です。

zoomの日本語化はこちらの当ブログ記事を参照・・・

Bluetoothイヤホン・マイクロホンの使い勝手も上々です。

今でも、割に仕事をする上で困らない環境となっていますが、現在進めているあるいは計画中のデスクトップ環境改善活動の結果は、また後日紹介する事とします。

ということで、今回の投稿はここまで・・。




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