sparkylinux 2020.03 ”Mate” edition 〜最新Mate 1.24を搭載するsparkylinux debian testing editionを検証する・・前回NGだった翻訳レベルが向上・・

さて、先月投稿したsparkylinux debian testing Mate editionの続編です。

先月投稿した内容は、sparkylinux 2020.02 LXQt editionでしたが、最後にMate editionに関して触れました。Mate editionは、さすがに翻訳が間に合っておらず、ローマ字っぽい翻訳結果が一部表示されるっていう感じで、これだとなー・・っていう筆者の本音(^^;。。

と・・言うことでほぼ毎月リリースされるsparkylinux debian tesingを再検証。今回は本年2月10日にリリースされた最新Mate 1.24を搭載するsparkylinux 2020.03 Mate editionを取り上げます。

Mate 1.24の機能拡張項目は膨大で、これを解説していくとこれだけで終わっちゃいますので、以下英文を参照・・という事にします(^^;。
https://mate-desktop.org/blog/2020-02-10-mate-1-24-released/

では早速、投稿開始・・。



1.概要

1)デスクトップ環境:Mate 1.24
2)カーネル:5.4.0-4 amd64


2.インストール、初期設定

sparkylinux 2020.02 LXQt editionの投稿内容と同じです。
https://www.linux-setting.tokyo/2020/02/sparkylinux-202002-debian-bullseye.html

LXQt editionで一部残存していた日本語化残処理について・・Mate editionでは不要です。

初期設定完了直後のスクリーンショットを下記に。。


アプリケーションメニューの翻訳が以下のように治っています(赤線枠内)。
プログラム・ツールの説明文の箇所がローマ字もどき(完全なローマ字じゃなく読めない所もままあり^^;)になっていましたが、これが修正されています。

参考までに、sparkylinux 2020.02 Mate editionのアプリケーションメニューを以下に・・。。上記と同じ箇所を見比べて頂ければ、2020.03になって改善がどの程度あるのかが、はっきりわかります。



他、この箇所ではないんですが、一部まだ翻訳ミスが見受けられます。これは何を言いたいのか想定がつく範囲でしたので、良しとしました(^^;。。

3.基本設定

1)日時の調整

ここはコントロールセンター→Time and Date Managerを使用します。Mate 1.24の機能拡張項目の一つとなり、ここは今までのMate設定項目の中で変更されている箇所です。
timeサーバーとsyncします
 ↓

WindowsとDual bootしている場合は、あわせて以下をターミナルから投入・実行して、sparkylinux使用後にWindowsを使用した際、Windowsの時刻がずれないようにします。

sudo timedatectl set-local-rtc true

2)デフォルトフォントの変更(オプション設定です)

筆者は、fonts-noto-cjkをインストールしてデフォルトフォントを変更しています。
→sudo apt install fonts-noto-cjk

デフォルトフォントの変更は、コントロールセンター→Mate Tweak→ウィンドウ→フォント から

他アプリケーション単位のフォント変更は今まで何回か投稿してきていますので割愛です。

3)ワークスペースの調整

パネルのワークスペースindicator上でマウス右ボタンクリック→設定 から。
筆者はワークスペースの枚数を4、パネル表示段数を2に変更しています。
 ↓

他コンポジットマネージャーに関してはデフォルト設定で構いません。別途Conky、Plankをインストール・使用した場合でもうまく透過してくれます。

上記基本設定直後のスクリーンショットは以下のようになります。

4.メモリー消費量

さすがにlogin直後の消費メモリーが500MBを切るLXQt editionの方が軽いですが、極めて優秀。。

only terminal:562MB

terminal+firefox:804MB

4.評価

軽快性:A、インストール・初期設定・日本語化残処理の平易性:A、機能性:A、安定性:A

となります。sparkylinux 2020.02 LXQt editionと評価同等となりますが、安定性のAは、現在のDebian testingの割には・・という事ですので、安定性を望む場合は、Debian buster stable版のsparkylinux(現時点での最新版は5.10.1です)を使用ください。

冒頭及び以下のデスクトップスクリーンショットは、オリジナルのデスクトップに対し、壁紙&アイコン&デスクトップ等テーマの変更、パネルの位置変更、Conky/plankのインストール&表示を行ったあとのものです。オリジナルデスクトップとは異なりますので注意願います。

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