Condres OS 2019.05リリース! ~イタリア産Archベース高機能&お洒落なデスクトップ・Xfce-editionの出来はいかに!

2019年5月13日月曜日

arch base condres_os xfce4 高機能

イタリア産Archベース Condres OSの最新版 Condres OS 2019.05・・このデスクトップの中で今回は、Xfce-editionを取り上げます。Condres OSは、Xfce-editionに加えてKDE editon、Cinnamon edition、Gnome editon、Mate edition・・計5種類のデスクトップ環境をサポートする高機能でお洒落なDistributionとなっています。

また、peppermint OSのice-ssbマネージャをpre-install対象としており、ネットアプリケーションをローカルアプリケーションのように使用可能なメカニズムを搭載している所が特徴的です。

ただし、ひと手間かけないと、初期状態では、ice-ssbマネージャーを起動できないといった罠も・・( ^^ ;。この点は、今回の投稿の中で触れます。

次にパッケージマネージャ(GUIベース)に関してですが・・・、pamacではなく、octopiがpre-installされており、おそらくこれは全デスクトップ共通だと思われます。

一般的に、ArchベースでXfce4やGnomeデスクトップ環境だと、pamacを使用する事が多いのですが、なるべく全デスクトップで共通のパッケージマネージャーを使わせるように構成されているものと考えられます(ただ筆者はpamacに変えてしまいましたが・・)。

またXfce4環境にもかかわらず、一部Condres/KDE環境向けの設定機能が残留していますので・・このあたり若干注意が必要でしょう。

webブラウザーは、Firefox、Chromium、Chromeをpre-install対象としており(3種類をpre-installしているdistributionは稀有です)、自分好みのwebブラウザを使用することが可能です。

他、Opera、Vivaldi、Brave等のブラウザを"Cedy"を使用して即座に追加インストールする事も可能となっています(CedyはCondresのおすすめ追加アプリ等のインストールを司るものです)。

と・・言うことで早速投稿を進めて行く事にします。

1.概要

1)デスクトップ環境:Xfce 4.13.4

2)リリースモデル:ローリング

3)パッケージマネージャー:Octopi/pacman

4)カーネル:5.0.14-3-Condres
 ちなみにmeltdown/spectre HW脆弱性緩和策対応度は・・
問題のないレベルとなっています。

2.インストール

まずインストールメディアのブート直後に表示される画面でF2キーを押下しLanguageをEnglishから日本語に変更します。

F2キーを押下
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Languageを"English"から"日本語"
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Start Condres Liveを押下してブート・・
以下はブート後のインストールの流れとなります。ただし、本体とブートローダーのインストール先は、環境依存ですので参考になりません。
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3.初期設定

1)Arch repositoryの最適化とシステムアップデート・アップグレード

Condres OSはCondres及びArch双方のrepositoryを持っており、海外サーバーが指定されています。Arch repositoryを、国内サーバーに変更する事によって、インストール、アップグレード時の速度を劇的に向上させる事ができます。

本作業を司るreflectorは・・・pre-installされていませんので、まずこれをインストールします。

 ⇛sudo pacman -S reflector

次にreflectorコマンドを使用してArch repositoryの最適化を図ります。参考までに、筆者は以下のコマンドパラメタを使用しています。

⇛sudo reflector --country Japan --age 24 --protocol https --sort rate --save /etc/pacman.d/mirrorlist


最後にrepositoryアップデート&システムアップデート・アップグレードを行います。

⇛sudo pacman -Syyu


4.日本語化残処理

1)日本語化されないアプリケーションの日本語化

本機能は、今後、CondresControlCenter(現在はベータ段階です)に集約される予定となっていますが、現時点では手動での作業が必要です。これはOctopi等を使用してインストールします。インストール対象は以下の通りです。

①firefox-i18n-ja
②libreoffice-fresh-ja
③thunderbird-i18n-ja
これで、firefox、libreoffice、thunderbirdの日本語化が完了します。

Thunderbirdのカレンダー機能”Lightning"を日本語化するためには、"Lightning"拡張機能を一旦削除し、Mozillaの日本語サイトから再度導入してやる必要があります。

2)日本語フォントの導入と設定

デフォルトフォントはいまいちなので、これは"noto-fonts-cjk"をインストールしてデフォルトフォントを変えてしまいます。

①全体のデフォルトフォントの変更

設定マネージャー→外観→フォントタグから・・
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②Firefoxデフォルトフォントの変更

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③Libreoffice writerデフォルトフォントの変更

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代表的なものはこんなところですが、他アプリに関しても筆者はデフォルトフォントを変えています。

3)日本語input metodの導入と設定

日本語input methodは、fcitx-mozcを使用します。いつもならば、以下コマンドで導入するわけですが・・

→sudo pacman -S fcitx-mozc fcitx-gtk2 fcitx-gtk3 fcitx-qt4

fcitx-qt4はない・・と怒られます。インストール済み対象をざっと見た所、qt4というよりqt5環境に近い状況だったため、ここは、用心・・という事もあり、fcitx-qt4の代わりに、fcitx-qt5をインストールする事にしました。

→sudo pacman -S fcitx-mozc fcitx-gtk3 fcitx-gtk3 fcitx-qt5


.xprofileを自分のホームフォルダー直下に以下内容で作成します。

logout/loginでfcitx-mozcを使用した日本語入力が可能となります。



以上で初期設定、日本語化残処理が完了し、一般的な使用に耐えうる環境となります。
初期設定、日本語化残処理完了直後のスクリーンショットは以下のようになります。


一般的な、Xfce4デスクトップの見かけですが、筆者はパネルをデスクトップ上部に移動し、フォント、conky、plankの追加導入/関連設定等を行い冒頭や末尾のスクリーンショットのようなデスクトップを完成させています。

5.ice ssbマネージャーに関して

ice ssbマネージャーがpre-installされていますが、初期状態では起動しません。

これを収拾するためには、自分のホームフォルダー直下・・".local/share/ice"の下に以下2つのディレクトリーを作成します。

profiles
firefox


これでice ssbマネージャーが起動します。



6.他留意事項に関して

1)スクリーンショットに関して

珍しいんですが、screenshot機能はpre-install対象から外れています。必要な場合、octopi等を使用して、xfce4-screenshooterをインストールし、ショートカットキー登録(F12キー等)を行う必要があります。


 2)MS Office Onlineに関して

 ice ssbマネージャーを使用して追加定義するっていう方法もありますが、iceで定義した内容と同等なものはArch repositoryから取れます。

導入対象→ms-office-online

このため、iceで定義する必要はありません。ms-office-online機能を使うと以下のようにあたかもローカルアプリケーションのようにoffice onlineを使用する事ができます。


ice ssb managerの登場がなさそうですが・・実は、Xfce4環境ではカレンダー機能が弱いため、筆者は、ice ssbマネージャーを使用し、google calendar定義を行って使用しています・・これは快適(笑。。


7.その他

 ①Libreoffice Calc

令和が出てくる(笑。。バージョン 6.2.3.2なので。。

②GIMP

バージョン2.10は日本語化が一部なされていない箇所が散見されましたが、完璧に近い状況となってきました。

 8.評価

安定性:A、機能性:A+、インストール・基本設定・日本語化残処理の平易性:B-、軽快性:B+

軽快性はB+としています。Xfce4の割には初期消費メモリ量が大きく(800MB後半程度)Gnome 3.32とあまり変わりません。

機能性は流石にA+ランクです。安定性に関しては現時点でAランクとしていますが、Archベースの宿命として、常に最新の技術を取り込む傾向にあるため、アップデート・アップグレードを継続して行っていくと、環境が壊れてしまったというケースも少なくありません。

したがって、安定化志向が強い場合やスキル的に不安な場合は、Archベースではなく、Arch repositoryを直接使用しないmanjaroを使用すべきだと思います。

設定の平易性に関しては、B-としています。デフォルト設定では、ice ssb managerが立ち上がらないという問題もありますが、日本語化が全自動に近い状況で完結する世界が生まれない限りはArchベースのこの箇所の評価は厳し目に移行するものと思います。

いずれにしても、ArchのパッケージマネージャーやConfigの基本的な箇所を押さえていないと、インストール&設定は厳しいのかな・・というのが正直な所です。これは、どのdistributionでも同じ事が言えます。ただ・・そうは言っても、あのArchをここまで楽にインストール&設定が行えるのは、かなり評価できます。

中級者以上向けにおすすめの高機能Archベース Linux Desktopとなります。できればある程度Archの基本箇所を押さえたあとでインストール&設定を行ったほうが良いでしょう。