LMDE 6 "Faye"・・Linux Mint Debian Edition Ver 6 登場〜Debian 12 "Bookworm"ベースとなった最新LMDEのインストール及び設定事項の留意点を中心に

 

Linux Mint Debian Edition Ver 6・・通称LMDE 6の登場です。UbuntuベースのLinux Mintの最新版は、Ubuntu 22.04 LTSベースLinux Mint 21.2となりますが、Linux Mint 21.2の機能性はそのまま継承し、ベースラインをDebian 11から最新Debian 12にアップグレードしたものがLMDE 6と言っても間違いありません。

インストールの流れに関しては、LMDE 5と同等、初期設定に関しては、Linux Mint 21.2と同等となります。本ブログにおいては該当記事は以下の通りです。

LMDE 5→https://www.linux-setting.tokyo/2022/03/lmde-5-elsie-debian-11-bullseye-linux.html
Mint 21.2→https://www.linux-setting.tokyo/2023/07/linux-mint-212-victorialinux-mint.html

インストール及び、初期設定に関しては上記該当記事を参照いただく事となりますが、インストールメディア作成時にrufusを使っている場合は、注意が必要です。

rufusはWindowsにてインストールメディアのisoイメージを入力としてUSBスティックに書き込み、このUSBスティックをOSのインストールメディアとする際によく使われていますが、書き込むオプションとして2種類あり、デフォルトでは、”ISOイメージで書き込む”が選択されています。

最新のrufusを使って、LMDE 6のインストールメディアISOイメージをこのモードでUSBに書き込んでしまうと、インストールが途中で失敗するか、成功したとしてもブートできません。このため、rufusを使用する場合は必ず”DDイメージで書き込む”を選択する必要があります。

”ISOイメージで書き込む”モードを使用しても一見USBに正常なインストールメディアが作成できたように見えてしまいますので上記点、注意が必要です。

次にLMDE 5と比較して、異なるのは日本語input methodのインストール&設定箇所となります。この箇所は訂正という事で以下に追記します。

LMDE 5の日本語入力環境については、コマンド入力にてインストール・・という事にしていましたが、ここは以下のように訂正します。
→”システム設定”→”入力方式”を使う事によって、fcitx-mozcのインストール&設定が完了します。

”言語サポートのパッケージをインストールします"右横のインストールボタンを押下
右下Windowの続行ボタンを押下

上記処理終了後、一旦logout/loginでfcitx-mozcによる日本語入力が可能となります。

最後に本LMDE 6の評価ですが・・

機能性:S、軽快性:A、初期設定の平易性:A、日本語化残処理の平易性:A

となります。

Ubuntuベースの最新Linux Mint 21.2の機能性がすべて使える上に、概ねコマンドレスで初期設定が完了する事から、機能性はS、設定の平易性はA評価となります。

また軽快性も十分であり、5年程度前にリリースされたCore i3あるいはi5を搭載しているPCならば十分なレスポンスで動作します。

Linux Mint 21.2利用者は、あえて、LMDE 6をインストール&設定して使用する必要はありませんが、最新のハードウェアを使っている場合は、カーネル6.1シリーズ搭載という事もあってハードウェアのサポータビリティーがあがりますので、LMDE 6移行に関して検討の余地はあるものと思います。
注記:Linux Mint 21.2 Cinnamon edge editionがリリースされましたので、Linux Mint 21.2ユーザは、最新のハードウェアをお使いの場合、LMDE6ではなく、本edge edition移行に関して検討の余地がある・・という事となります。

またLMDE 5の利用者はLMDE 6へのアップグレードをオススメします。




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