MX Linux 18.3 〜MX Linux 18.3を徹底カスタマイズ/Peppermint 10の最新ice-ssb-managerをインストールしてoffice onlineとgoogle calendar機能を使う!

昨年末、MX Linux 18.0がリリースされてから、3回目のレビジョンアップを迎えたMX Linux。。ベースは、antiX 17.4.1/Debian 9.9。このantiXもantiX 19のアルファーが出てきている状態であり、そろそろ次期debian stable・・Busterが見え隠れしてきています。

相変わらず、人気の高いMX Linuxですが、今回リリースされたMX Linux 18.3は、もしかするとDebian StretchベースのMXとしては最後となるリリースの可能性もあります。

ベースとなるantiXが、既にDebian BusterをベースとしたantiX 19に舵を切っているためですが、Debianベースもそろそろ次期stable/testingを睨んだ開発を行ってきている事は間違いない所です。次期Debian stable Busterがいつ出てくるのか・・これは一切事前のアナウンスは無いため、はっきりした事は言えませんが、開発状況を見る限りもう間もなくという雰囲気を醸しだしています。

と言う事で、今回はantiX 17.4.1/Debian 9.9ベース・・MX Linuxの最新版・・MX Linux 18.3を取り上げます。また、既に投稿した通りPeppermint 10がリリースされたわけですが、Peppermint OSに含まれるice-ssb-managerもバージョンがあがり、ice-ssb-managerのDebファイルもアップデートされ、最新のice-ssb-managerのダウンロードサイトが新たに作られています。

このため、MX Linux 18.3上に最新のice-ssb-managerをインストールし、MS office online及びgoogle calendar機能をMX linux 18.3上に作る事によって、最新のice-ssb-managerの取得、設定といった所も今回触れていきます。


1.概要

1)ベース:antiX 17.4.1/debian 9.9

2)デスクトップ環境:Xfce 4.12

3)カーネル:4.19.0-5

spectre/meltdown等 HW脆弱性緩和策適用度は・・
優秀な状況です。無論、上記スクリーンショットのように、MDSにも対応済み。。

2.インストール

この流れは、本ブログのMX Linux 18に関する投稿記事と同じです。
https://www.linux-setting.tokyo/2018/12/mx-linux-18debian-base-mx-linux.html

おおまかな流れをスクリーンショットで・・
まずは、MX Linux 18.3のインストールメディアでブートし、ブート直後の画面でLanguageをEnglishから日本語へ変更します(F2キーを押下して・・)。
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これでブートします。
ブート後、インストーラーをキックして、インストールを進める流れ。。インストーラーの日本語化レベルは、MX Linux 18.3よりもMX Linux 18の方が◎です。
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 なお本体及びブートローダーのインストール先は環境依存のため参考になりません。

3.初期設定

1)repositoryの変更とシステムアップデート・アップグレード

システムアップデート・アップグレードをする前に、repositoryの変更を行います(使えない国内MX repositoryがデフォルトでセットされるため。。)。

具体的には・・

”インストール”の箇所でlanguageを日本語にセットしてインストールすると、mirrors.cat.netにMX repositoryがセットされますが、これが利用できません。このままだとMXリポジトリに入っているアプリケーション等のアップデートやインストールが行えない状態です。

したがって、本repositoryを国内で使用できるMX respository例えば、ftp.tsukuba.wide.ad.jp等に切り替えます。

このためには、まず、"MX Tools"を起動します。welcomeメニューからは、Toolsを選択・実行すれば立ち上がります。

MX Toolsの中にMXリポジトリマネージャーがありますので、これをを選択・実行します。MXリポジトリマネージャーは、MX repositoryの変更処理を行う機能性を提供します。

以下のようにMX respositoryを変更します(筆者はデフォルトのmirrors.cat.netをftp.tsukuba.wide.ad.jpに切り替えています。
以上で”適用”ボタンを押下し、この後Closeボタンを押して、MXリポジトリマネージャーを終了します。

次に、ターミナルを立ち上げ以下コマンドを投入してシステムアップデート・アップグレードを実行します。

→sudo apt update;sudo apt upgrade

(Debian stableのrepositoryは国内サーバーにセットされるため変更の必要はありません)

2)日本語化残処理

ベースラインの日本語化は、インストール時に完了しますが、日本語input methodのインストール&設定や、一部アプリケーションの日本語化は完了しません。

これを完了させるため、MX Tools→MXパッケージインストーラーを起動します。
”言語”タグの以下チェック欄にチェックがついているものをインストールします。
インストール対象は、"Japanese_Firefox","Japanese_Fonts","Japanese_Input_fcitx","Japanese Libreoffice","Japanese_Thunderbird"となります。

以上で日本語化残処理の大部分は完了です。logout/loginでfcitx-mozcを使用した日本語入力も可能となります。

3)アプリケーション単位の日本語化

概ね2)の処理で日本語化は完了しますが、若干アプリケーションでlanguage packを導入しないとメニュー等の日本語化が行われません。

① 画像ビューワーnomacs

メニュー等の日本語化は行われません。

初回起動時にlanguage設定画面が表示されますので、ここで日本語を選択すれば、nomacsの日本語language packがインストールされ、次回以降、メニュー等が日本語化されて起動します。

仮に初回起動時にLanguage設定を行わなかった場合でも、nomacsのsettingメニューでLanguageに日本語を指定すれば、同様に日本語language packがインストールされ、nomacsを再起動すれば日本語化が完了します。
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nomacsを再起動すると・・日本語化は完了〜。。

② VLC
これもメニュー等の日本語化が完了しません。
このため、synaptic等を使用して、"vlc-l10n"をインストールします。
これでVLCの日本語化は完了です。


3.基本設定

さて次に基本設定に関して投稿を進めます。MX Linuxの基本設定は、MX Toolsと、Xfce4設定マネージャー双方を使って行いますが、設定のため使用する順番としては、同じような設定項目があっても、MX Toolsでまず設定を行い、これで足りなければ、Xfce4設定マネージャーを使って設定を進めていくという考え方になります。

設定は、1.MX Tools  2.Xfce4設定マネージャーの順で行うという点は押さえるべき事項です。

1)Compositorの設定

当初、透過処理等を司るCompositorはOffの状態です。これを使えるようにするためには・・

①MX Toolsの処理

Compositorを選択しこれをenableにします。MX Toolsの中の、MX Tweaksを選択・実行し、Compositorタグから設定します。
以上でapplyボタンを押して変更をシステムに適用します。

CompositorとしてComptonも選択可能ですが、Xfce4デスクトップの場合は、上記のようにXfwmを選択した方が無難です。

②Xfce4設定マネージャーの処理
ここでは透過処理等の細かい設定を行います。

これは、Xfce4設定マネージャー→ウィンドウマネージャー(詳細)のコンポジット処理のタグから設定します。以下は筆者のようにplank等のドックを使う場合は、必須です。
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"ドックウインドウに影を落とす"のチェックを外す
以上でドックに不要な影が出るのを防ぎます(影と言っても、横一線の線のような影ですのでそのままにしておくと結構格好が悪くなります)

2)パネル位置の変更

Xfce4パネルの場合、ロックを外せば、デスクトップの左端、右端、上部、下部と自由に配置が可能です。
MXの場合、パネルの配置変更を前述したMX Tweaksから行えます。

例えば、デフォルトでは、デスクトップの左端&縦に配置されているパネルをデスクトップ下部&横に配置する場合は以下のようにします。
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以上でApplyボタンを押下すれば、パネルが、デスクトップ下部&横に配置されます。

3)Conkyを英語モードで立ち上げる

MX Linuxはレビジョンが上がるたびに、使えるConkyテーマの種類が増えていますが、日時を表示させるConkyも少なくありません。もともとが英語の世界で作られているため、日時を表示させるConkyテーマは文字化けが当たり前のように発生し、しかも表示位置のずれ等も発生してしまいます。

このため、Conkyについては、自動起動させるコマンドがあらかじめ自動起動するように登録されていますが、このコマンドを以下のように変更し、必ず、英語モードでConkyを起動するように修正した方が無難です(LNAG=CではなくLC_ALL=Cを使う所がポイントです)。

自動起動コマンドとして登録するコマンド形式
→sh -c "LC_ALL=C sh /home/your home folder name/.conky/conky-startup.sh"

Xfce4設定マネージャー→"セッションと起動"の自動開始アプリケーションタグ
 ↓(logout/loginで・・)

ただし、MXのConky Managerでデスクトップに表示させるConkyテーマの選択・修正を行ってしまうと、自動起動コマンドも初期状態に書き換えられますので、再度上記のように修正が必要となります(ここだけは修正不要のように直してほしい所ですが、相変わらず直ってません)。

4)MX Conky
MX Tool→MX Conkyで起動します。

Conkyを多用している筆者のようなケースは、上記MX ConkyのConky Managerだけで概ね事は足りてしまいます。

無論Conky Managerから直接Conkyテーマを書き換える事も可能です。
また選択・修正したConkyテーマは、自動起動shell・・conky-startup.shに対し反映されますが、conky startupの遅延時間もここから指定できます。デフォルトは20秒・・。

4.MS Office Online/Google Calendarを最新のpeppermint 10 iceで設定する

できれば、MXにデフォルトで、manjaroのようにMS Office Onlineが使えるようになっていると、筆者的には非常に嬉しいのですが、残念ながらこれはありません。

今回は、peppermint 10に搭載される最新のice 6.0.3を使用してMS Office onlineとgoogle calendarを設定していきます。使用ブラウザはgoogle chromeです。

・peppermint 10 / ice 6.0.3の取得

最新のice ssb managerは6.0.3となっており、以前のバージョン5の取得アドレスとは異なります。

具体的には以下launchpadから取得できます。

https://launchpad.net/~peppermintos/+archive/ubuntu/p10-release/+files/ice_6.0.3_all.deb

上記アドレスからdebファイルが取得できますので、これをインストールします。
(Gdebiパッケージインストーラーはpre-installされていますので、ダウンロードと共にインストール可能です。)

・chromeのインストールと、ice ssb managerを使用したMS Office Online/google calendar定義

これは本ブログのLinux Mint 19.1 Xfce editionに関する投稿内容を参照ください。同じ内容で設定可能です。
https://www.linux-setting.tokyo/2018/12/linux-mint-191-tessa-xfce-editionlinux.html


設定が完了すれば、MS Office Online及び、google calendarがあたかもローカルアプリケーションのように操作・利用できます。

5.評価

軽快性:A+、機能性:A+、インストール・日本語化・基本設定の平易性:B-、安定性:A

といった所でしょうか。

機能性は極めて高いdebian baseとなります。故に、設定に関しては、平易性を追求している割に、煩雑かもしれません。

また、Xfce4/Debian stratch stableベースとしては、login直後の消費メモリーが500MBを切ってくる事から軽快性は優秀です。ubuntu 18.03ベースのpeppermint 10よりは若干重い程度ですが、大差ない軽快性を見せてくれます。

初心者向きとは言えませんが、ある程度Linux経験がある場合には極めておすすめのDebian baseとなります。筆者一押しの一本!。ただし、使う人を選びます。。

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