Peppermint 10 〜Ubuntu 18.04.2ベースとなったクラウド型Linux・・最新Peppermint OSを試す!・・

2019年5月21日火曜日

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クラウド型UbuntuベースPeppermintが、Ubuntu 18.04.2ベースとなって、しかもバージョンを敢えて変えて登場してきました。同一LTSをベースとしている間のバージョン変更は今までに無い事なんですが。。

Peppermint 10のベースラインは、Ubuntu 18.04.2すなわち、Ubuntu 18.10のカーネル(カーネル4.18.x)とXスタックが当初からインストールされてきます。

Ubuntu HWEに関しては以前投稿していますので、あまりここでは触れませんが、このカーネルは、Ubuntu 18.04.3が登場するまでの命であり、Ubuntu 18.04.3がリリースされてきた時点で、Peppermint 10のベースラインは、Ubuntu 19.04のカーネル(カーネル5.x)とXスタックを含みUbuntu 18.04.3へアップグレードされる事となります。

Peppermint 9 respin-2を使用し続ける意味としては、Ubuntu 18.04 LTSの当初のカーネル(カーネル4.15.x)を使い続けたい場合という事になるわけですが、Peppermint 10がリリースされてから、Peppermint 9 respin-2のダウンロードができなくなっていますので、もしかするとPeppermint teamのサポートはもはや無いという事かもしれません。

ただし、Ubuntu repositoryを使用している限り、ベースラインをUbuntu 18.04のポイントリリースにアップグレードする事は可能ですし、セキュリティアップデートを継続して受ける事もできます(Ubuntu部分(ベースライン)のサポートは存続するはずという事です)。この影響によってPeppermint独自開発部分がどうなるのか・・このあたり疑問が残る所となりますけど・・。

いずれにしても、筆者は現在Peppermint 9を使っておらず、Peppermint 9からPeppermint 10へアップグレードできるのかどうか・・・すぐには検証できませんので、仮にPeppermint 9をお使いの方がいらっしゃるならば、是非このあたり検証していただければと思います(現時点では、マニュアルアップグレードは不可のように思えます)。  

と・・言う事で、今回は、クラウド型UbuntuベースPeppermint OSの最新版Peppermint 10に関して取り上げます。

尚Peppermint 9に関する本ブログ投稿記事にPeppermint OSの有用性や特徴に関しまとめていますので、必要に応じて参照ください。→ https://www.linux-setting.tokyo/2018/11/peppermint-9-ubuntu-1804.html


1.概要

1)ベースライン:Ubuntu 18.04.2

ただし、Ubuntu 18.04.3以降のポイントリリースがリリースされた時点で、HWE(カーネル、Xスタック)を含みベースラインが最新の18.04ポイントリリースへアップグレードされる事になります。

2)デスクトップ環境:LXDE+Xfce4の混在

このため管理・設定機能は、Peppermint-Setting-Managerに集約されています。
この箇所は日本語化できません(各項目はものによって日本語化されています)。autostart(自動起動)等の設定機能もPeppermint-Setting-Managerに含まれます。

3)ice-ssb-manager : 6.0.2にバージョンアップ

ReadmeではFirefoxに加え、Chrome、Chromium、Vivaldiの独立profileを作れるようになった旨の記述があります(Firefoxは当初からデフォルトで作られています)。Chrome、Chromium、Vivaldiは、ice-ssb-managerで利用できなかったみたいな勘違いが生まれちゃいそうですが、これらはPeppermint 9でも使用が可能でしたので、このあたりは勘違いが無いように。。

4)カーネル:4.18.0-20

前回紹介したMDS HW脆弱性緩和策も施されており、Spectre/Meltdown等も含め、これら脆弱性緩和策対応度は◎です。

 2.インストール

インストーラーに日本語フォントが含まれるようになった事から文字化けの収拾が不要となり、日本語指定を行う事によってインストールさえすれば、メニュー等の日本語化、日本語input method(Fcitx-Mozc)の設定が完了します。また、設定されるrepositoryも日本国内サーバーとなりますので、このあたりの修正も必要ありません。

インストールの流れは以下の通りです。本体及びブートローダーのインストール先は環境依存ですので、参考になりません。
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3.初期設定

重要な初期設定として残るのは、システムアップデート・アップグレードのみとなります。(NumlockキーがOnの状態で立ち上がる場合は、一度だけ、Numlockキーを押下してください。以降、再loginしてもこの状態は維持され、NumlockキーOffとなります)。

パネルにアップデートアラートが出ていますのでこれを押下(ビックリマークアイコンです)
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Update managerが起動しますので、Refreshボタン押下→Install Updatesボタンを押下
細かい箇所を除き(パネルの日付箇所:ツールチップの表示について気になる方は修正要です)、これで日本語環境として問題なく使用できる環境となります。

Gmail by ice
Google Calendar by ice
ただし、ice-ssb-managerの事前定義のままサービスを使用する場合は、残念ながら、peppermint 9と同様、一部サービスについてはメニュー項目の日本語化は行われません(MS Office Online等)。

・Office Online例
PowerPoint Online
Excel Online
・Firefox-Send例

今回新たにFirefox-Send機能が、ice-ssb-manager定義されていますが、これも英語表示のままとなります。

上記pre-installされているice-ssb-manager定義を見ると、Peppermint 9と同様、Firefoxをブラウザとして使用しています( Firefox profileを使用)。

Peppermint 9の際は、Chromeを使うようにice定義をし直す事により、上記問題を収拾しましたが・・今回はVivaldiを使用するようにice定義をし直す事によって、この問題を収拾します。再定義の対象は、ice-ssb-manager定義のうち、MS Word Online、MS Excel Online、MS PowerPoint Online、Firefox-Sendこの4種類とします。

4.MS Word/Excel/PowerPoint Online及びFirefox-Sendの再定義と日本語表示

ステップ1:定義の削除

アプリケーションメニューからiceを起動し、定義されているWord/Excel/Power Point Online、Firefox Sendを削除します。
上記WindowのRemoveタグに移動すれば削除できます

ステップ2:Vivaldiのインストール

Vivaldiはpre-install対象になっていないため、インストールが必要です。Ubuntu repositoryにはVivaldiは存在しませんので、以下のようにVivaldiのJPサイトからdebファイルをダウンロードし、連続してgdebiを使用し、インストールする流れとなります。

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上記の流れでインストールすれば、Vivaldiは日本語化された状態となります。
またインストール時にVivaldiのrepositoryが追加されますので、本インストール後、アップデート・アップグレード対象となります。



ステップ3:iceに定義する各サービスURLと各サービスのアイコンの存在場所の確認


Office onlineのサービスURLは以下のようになっています。


・MS Word Online: https://office.live.com/start/Word.aspx
・MS Excel Online: https://office.live.com/start/Excel.aspx 
・MS Powerpoint Online : https://office.live.com/start/PowerPoint.aspx


次にFirefox-Sendは以下のサービスURLとなっています。

・ https://send.firefox.com

また上記の各サービスアイコンの存在場所(ディレクトリ)は以下のようになっています。

・/usr/share/ice

ステップ4:iceによるWrod/Excel/PowerPoint Online及びFirefox Send定義

・Word Online
上記のように入力し終わったらApplyボタンを押下

・Excel Online
上記のように入力し終わったらApplyボタンを押下

・PowerPoint Online
上記のように入力し終わったらApplyボタンを押下

・Firefox Send
上記のように入力し終わったらApplyボタンを押下

上記、各ice-ssb-manager windowのSelect an iconボタンを押下するとアイコンの指定が行えます。アイコンは、前述した通り、/usr/share/iceにありますので、この中から選択してください(ファイル名を見ればどのアイコンかがわかります)。

以上でice-ssb-managerを使った定義は完了です。これが完了すると、アプリケーションメニュー(Whisker Menu)のオフィスカテゴリの中に上記定義結果が表示されます。



ステップ5:Wrod/Excel/PowerPoint Online及びFirefox Send起動確認

アプリケーションメニュー(Whisker Menu)のオフィスカテゴリから、MS Word Online、 MS Excel Online、MS PowerPoint Online、Firefox-Send-Vivaldiを選択・起動し、結果を確認します(Office Online機能を使用する場合はマイクロソフトアカウントが必要ですのでこれは事前準備ください。Firefox SendもFirefoxアカウントが必要です) 。

初回起動時、アカウント・パスワードを入力して以下のようなWindowが起動すれば処理完了となります(2回め以降アカウント・パスワードの入力を不要としたい場合はブラウザ等にアカウント・パスワードを保存ください)

・MS Word Online by Vivaldi

・MS Excel Online by Vivaldi

・MS PowerPoint Online by Vivaldi

・Firefox-Send-Vivaldi by Vivaldi

メニュー等が日本語表示となっているのがわかると思います。。無論日本語入力も可能です。

以上です。iceでFirefox使用の場合は起動したサービスwindowにブラウザアイコンが表示されてしまいますが、Vivaldi/Chrome使用の場合は表示されないため、リモートアプリアクセスがよりローカルアプリアクセスのように見えます。

他、セットアップ上、日本においては不要な言語サポートがいくつかインストールされていますので、筆者は"Language Support"を使って、英語、日本語以外の言語サポートを削除しています。気になる方は同様に削除ください。

5.評価

軽快性:A+、機能性:S、日本語化、初期設定、基本設定の平易性:S、安定性:A

となります。

pre-installアプリは必要最低限ですが、クラウドアプリケーションを多数ice定義しており、これらをローカルアプリケーションのように使用できるため、まさにインターネット時代のLinux Distributionと言う事ができます。

今回は、Vivaldiをice再定義の中で使用する事により、Firefox使用に起因した一部メニューの日本語表示できないサービスを、日本語表示できるようにしてみました(同様にFirefox使用でice定義されているGoogle calendarに関しては、メニューの日本語表示について問題はありません)。

login直後のメモリー消費量は420MB程度・・これもかなり優秀です。

クラウドアプリのメニューの日本語表示を行うために若干手間をかけましたが、メニューが英語表示であっても構わない方は、日本語入力に全く問題が無いため、インストール後すぐに使えるLinux Distributionとなります。

筆者一押しの一本となります。非常にオススメ!

注意)
冒頭及び末尾のスクリーンショットは、筆者がカスタマイズした後のものとなっています。オリジナルデスクトップは以下のようにconky、plank等の配置はありませんので注意ください。