Peppermint 9 〜 クラウド型 軽快 Ubuntu 18.04 LTSベースDisributionを極める!・・基本設定&日本語office online再設定・・!

2018年11月13日火曜日

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クラウド型Ubuntu 18.04 LTSベース Peppermint 9・・英国産Distributionですが、クラウドアプリケーションの使用を全面に押し出した、珍しいタイプのUbuntu base Linuxです。
ブート直後のメモリ使用量は400MBの前半、非常に軽快に動作し、安定度抜群のUbuntu baseです。

事前にpeppermintで定義されているクラウド型アプリケーションの一つ:Office Onlineは、アイコンを叩くだけで、起動し、ローカルアプリケーションのように動作します。

これは、manjaro 18.0が搭載するoffice online機能と同等ですが、双方ともwebブラウザを全く意識させない外観でoffice onlineを立ち上げる所に大きな特徴があります。

また、peppermint 9は、クラウドで代替できるものを、全てwebブラウザー経由でアクセスする方式を取っており、これもまたローカルアプリケーションのように動作します。

したがって、libreofficeやカレンダー等に関しては、pre-installせず、前者が、office online/Goole document等、後者がgoogle calendarをwebブラウザー経由で起動するような仕組みとしています。現在peppermit 9で定義されているクラウドベースアプリケーションは以下の通り・・で、例えばoffice onlineに関しては、メニューからアイコン選択するだけで起動します。


また、pepeprmint 9は、クラウドアプリケーションの定義を行う機能を持っており、ユーザ側でこれらを定義し、メニューから定義したクラウドアプリケーションを選択をすればクラウドアプリケーションをローカルアプリのように起動できます。


インターネット常時接続の使い方が一般的になっており、様々なクラウドアプリケーションが出てきている昨今、時代にマッチしたdistiributionと言う事ができます。

今回は、Ubuntu 18.04 LTSベース クラウド型 Distribution Peppermint 9に関して投稿していきます。特に焦点を絞るのは、日本語Office online設定の箇所となります。


1.概要

① ベース:Ubuntu 18.04 LTS(2018.11.12時点Ubuntu 18.04.1 LTS)
②デスクトップ環境:LXDE/Xfce4(LXDEがベースですが、Xfce4の機能性を取り入れています)
③Window manager : Xfwm4 from Xfce4(Composite型Window managerのため、一般的なLXDE環境と比較して、Comptonや、xcompmgrといったcomposite managerの導入は不要です(透過処理等のため)。
④カーネル:4.15.0-38(2018.11.12時点)


spectre/meltdown HW脆弱性対策度は、同じUbuntu 18.04.1ベースのelementary 5.0 "Juno"等と同様極めて優秀です。

2.インストール

インストールの際に注意すべき事項は、日本語フォントがインストーラに導入されていないため、日本語指定でインストールしようとしても日本語表示箇所が文字化けを起こしてしまい、選択ができない箇所がでてきてしまう点です。

このため、インストールメディアでbootupした後、最初にfonts-vlgothicをインストールします。

これで選択が必要な箇所で日本語文字化けは防げます。
この後の流れは、一般的なUbuntu baseと同じです。

本体、ブートローダーのインストール先は、easybcdマルチブート用なので参考になりません。

3.日本語化残処理

基本的に日本語指定でのインストールで、メニュー等の日本語化は完了し、日本語input methodであるfcitx-mozcの導入・設定も完了しますが、不要な日本語以外のlanguage support(language pack)が結構な数、導入されてしまいます。

邪魔なので、システムアップデート/アップグレード( Synapticか、コマンドライン(sudo apt update;sudo apt upgrade)を使って)の後、不要なlanguage supportを削除します。

これを行う事によって後々、japanese language packが準備されているアプリケーションが仮に日本語化されていない場合でも、”言語サポート”を立ち上げる事によって、不必要な他言語のlanguage packがインストールされる事なく該当するアプリケーション用の必要なlanguage packのみインストールする事が可能となります(筆者は英語のlanguage supportも残していますので、筆者の場合は加えてenglish language packもインストール対象となります。当たり前ですが、japanese language pack自体が準備されていないアプリケーションの場合、英語のlanguage packのアップデートも重要となります)。

ステップは以下の通り。

メニューから、"設定"→"言語サポート"を選択・実行
言語サポートが完全にインストールされていない旨のメッセージが出力されインストールを促されますので、そのままインストールします。

この後、”言語サポート”の”言語のインストールと削除”を選択します。

peppermint 9にインストールされているlanguage supportは、イタリア語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ポルトガル語、ロシア語、中国語、日本語、英語となりますが、以下”言語のインストールと削除”の画面でチェックがついているものがインストール済みlanguage supportとなりますので、英語と日本語を除き、チェックを外し適用します。

これでpeppermint 9のlanguage supportは、日本語と英語のみ”言語サポート”の中で定義された事になります。

例えばlibreofficeのみをsynapticからインストールしてみます。
 libreoffice writerはjapanese language packが準備されていますが、日本語入力は可能なものの、メニュー等は日本語化されていません。このため”言語サポート”を再度立ち上げてみます。
すると、libreofficeに準備されており、まだインストールされていない英語及び日本語のlanguage supportのみインストールを促されます。これでインストールをそのまま完了させると・・
libreoffice writerのメニュー等の日本語化が完了します。無論他のlibreofficeのコンポーネントもメニュー等の日本語化は完了します。

4.注意すべき基本設定

peppermint 9はコンポジット型window managerを搭載しているため、透過処理や影等に必要なcomptonやxcompmgrの導入は不要です。ただし、筆者のようにplankやconky等を使用する場合は、 windowマネージャがXfce4のXfwm4であるにもかかわらず、LXDEをベースとしている事から、透過処理や影等の調整を行うため、Xfce4の設定パネルは使用できません。

このあたりは、peppermit 9のpeppermint control centerを使用して設定します。

例えば、 plank(デスクトップ下部のドック)の上部に以下のように横一線の薄い影が表示された場合は、peppermint control centerをメニューから立ち上げ、
以下のようにEffectカテゴリ中にある、show shadows under dock windowsのチェックを外すと・・
 plankの影が消えます。

peppeprmint 9は、LXDE環境ではあるものの、Xfce4の機能性を取り入れているため、Xfce4/LXDEとは異なる、独自の設定方法をいくつか提供している事に注意が必要です。


peppermint 9の独自設定パネルは日本語化されません。

 5.日本語office onlineを使用可能とする:ice SSB マネージャを使う

さて、peppermint 9では、Office Onlineの各アプリケーション起動を予めアイコン定義しており、メニューから該当アイコンをクリックすれば、各office onlineアプリケーションがFirefoxを経由して起動する仕組みを搭載しています。見かけ上、ローカルアプリのように起動しますので、Firefoxを利用しているようには見えません。
例えば、Office Online Wordをメニューからキックすると・・

パスワード入力画面が表示されます。

次にマイクロソフトアカウントとそのパスワードを入力すると・・
 Word Onlineが使用可能となります。

無論パスワード等をFirefoxに記憶させれば、2回目以降は、メニューのアイコンワンクリックで各Office Onlineアプリが使用可能となります。さて上記スクリーンショットを見ればわかりますが、fcitx-mozcを使用した日本語入力は可能なものの、Word onlineの各メニュー等は日本語化されていません。また、Word OnlineのWindowの左上端にFirefoxアイコンが表示されるため、Firefoxを使用してWord Onlineを起動している事がわかります。

このあたり同じOffice Online機能を搭載しているmanjaro 18.0とは出来が異なります。
上記スクリーンショットを見てもわかるように、manjaroの場合はメニューが日本語化されており、Firefoxの中で起動しているようには見えません。どうせやるなら、ここまでやりたい(笑・・という事でpeppermint 9のOffice Online各アプリの再定義を行ってみます。

使用するoffice online用webブラウザは、google純正Chromeを使用します。

1)Google ChromeのインストールとOffice Online事前設定

① libappindicator1のインストール

これはchromeをDebian/Ubuntuにインストールする際の依存パッケージになります。実際の機能は、アプリケーションメニューをパネルにexportするものです。残念ながら、Chromeのインストールパッケージには、これが含まれていないため、事前にインストールが必要です。

②Google Chromeのダウンロード

GoogleのホームページからChromeのインストールパッケージをダウンロードします。
次にgdebiパッケージインストーラーでインストールしちゃうという流れ。

このインストールと同時にgoogle chrome repositoryがPPAに追加されますので、常に最新のchromeをアップデートによって維持できます。



③Chromeの拡張機能:Office Onlineの導入

ChromeウェッブストアからChromeにOffice Online拡張機能を追加・・

ChromeのOffice Online拡張機能を使って一旦Office Onlineにログインし、マイクロソフトアカウントとパスワードをChromeに記録させます(ログイン時に記録するかどうか聞いてくるため、はいと答えるだけ)

これでChrome側のOffice Online事前設定は終わりです。

2)ice SSBマネージャーによるOffice Onlineサービス登録

① Office Onlineサービスアドレス

Office Onlineのサービスアドレスは以下の通りです。
ここでは、3種の神器であるWord,Excel,Powerpointのみ紹介します。

Word : https://office.live.com/start/Word.aspx
Excel : https://office.live.com/start/Excel.aspx 
Powerpoint : https://office.live.com/start/PowerPoint.aspx

② Office Onlineのアイコンセット

メニューに表示させるOffice Onlineのアイコンセットは、"/usr/share/ice"の下に置かれています。

③ ice SSBマネージャーによるOffice Online サービス登録

ここでは、ice SSBマネージャーを使用したWord Onlineの登録の流れを以下に示します。
Excel、PowerPointの登録も①、②の情報をもとに同じように行なえます。

ice SSBマネージャーはメニューから、iceを選択実行します。

Word onlineサービスは、以下のようにice SSB マネージャーに入力し、登録します。実際の登録は入力し終えた後、適用ボタンを押します。

1段目の入力箇所:任意/ここではMS Word Onlineと入力しています。
2段目の入力箇所:①のOffice Onlineサービスアドレスを入力します。ここではWordのサービスアドレスを入力しています。
3段目の入力箇所:メニュー内位置を指定します。ここではオフィスを指定しています。
4段目の入力箇所:アイコンの選択をします。ここではWordのアイコンを/usr/share/iceから持ってきています。
最後の行:Office Onlineを使用するWebブラウザを指定します。ここではChromeを選択。

これでメニューのオフィスグループに"MS Word Online"が作成され、選択・実行できるようになります。

Excel Online、PowerPoint Onlineも上記と同様に登録を行います。

④再作成したWord Onlineの実行検証・・


どうでしょう。メニュー等はすべて日本語化されています。Word OnlineのWindowの左端上に表示されるアイコンは、FirefoxアイコンからMS Wordのアイコンに変わっています。
Windows10のローカルHDにインストールされたWord 2016と寸分違わない見かけとなっているのがわかると思います。 よもやChrome内で実行されているとは思えませんね。

ちなみにice SSBマネージャを使ったサービス削除は・・タグの”削除”から行います。


6.評価

軽快性:A+、インストール・日本語化の平易性:A、機能性:A+、安定性:A
・・・となります。

クラウドアプリケーションの使用を全面に押し出したUbuntu baseですが、無論パッケージマネージャ等を使い、アプリケーションをローカルにインストールする事も可能です。

またLXDEベースではあるものの、Xfce4の要素も取り入れ完成度を上げている所も評価できます。

若干、Office Onlineの再定義等が必要ですが、軽快性、安定性も高い上に、クラウド時代にマッチしたおすすめの一本。間違いなく、筆者一押しとなります。manjaroでもできない、クラウドアプリのユーザ定義が行える所は◎!・・。