Archlabs 2019.01.20 Xfce edition 〜日本では紹介事例の少ない高評価Arch base Linuxを試す!・・

2019年3月26日火曜日

arch base Archlabs xfce4 軽快


世界的には割に評価の高いニュージーランド産Arch base。デフォルトデスクトップ環境は、OpenBoxですが、今回は、デスクトップ環境をXfce4に変えてみました。

一般的な評価は高いわけなので、日本における紹介事例が極めて少ないのが疑問符だったんですが、インストール&設定を行ってみてわかったのは。。

1)インストールプロセスがかっこいいグラフィカルスタイルじゃない。コマンド打って、テキストベースGUIによるインストールプロセスを起動するっていう感じ。

2)pamac(GUIベースのソフトウエアの追加と削除機能)が入っていないので、必要に応じ自分でAURからインストールする必要がある(→ yaourtのインストールから始めないと駄目です)

なるほど。。Arch初心者向けというよりは、どちらかと言うとArchを設定した事がある人向けなので、使う人を選ぶDistributionという事です。

Archを設定した事がある場合は、インストールプロセスがテキストベースGUIではあっても一連のインストールの流れでコマンド打つよりは遥かに楽だし、pamacのインストール等もあまり違和感が無いものと思います。

デフォルトデスクトップであるOpenboxがどれぐらいpre-cofigureされているかわかりませんが、今回インストール時に指定したXfce4は結構”さら”の状態でインストールされますので、ここも割に作業量があります。

Archベースとして、他にManjaroや、ArcoLinuxといったそこそこpre-cofigureされるものがあるため、Archに慣れていない場合は、この2本あたりを使った方が良いものと思いますが、Arch使いにとってはインストール時により細かい指定が行えるArchlabsの方が安心感があるかもしれません。

と・・言う事で、今回は、Archlabsの最新版、Arclabs 2019.01.20を取り上げます。


1.概要

1)デスクトップ環境:Xfce 4.12(デフォルトのOpenboxから変更)

2)リリースモデル:ローリングタイプ

3)カーネル:4.19.31-1 lts(カーネルはインストール時にlts版を選択しています)


meltdown/spectre脆弱性緩和策対応度は・・
まず、問題の無いレベルです。

2.インストール

ManjaroやArcoのようなかっこいいGUIを使ったインストールプロセスではありません。インストールは、インストールメディアでブートした後に表示されるコマンドプロンプトにメッセージで指示されたコマンド(archlabs-installer)を打ってインストールプロセスを起動します。

長いですけど、インストールの流れは以下のような感じ。。
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まずはキーマップの設定
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インストール先等の設定
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Ext4マウントオプション指定
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セパレートブートパーティションを使用する場合はここで指定。筆者はスキップ。
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ブートローダーの選択。筆者はgrub選択
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swapを指定
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login ID/passwordの設定
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システムセッティング
ホスト名の指定
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ロケールの選択
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タイムゾーンの選択
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カーネルの選択。筆者はLTSを指定
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ミラーリストの最適化
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Window manager/desktopの選択
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筆者はXfce4を選択
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login managerの選択。筆者はlightdm・・
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追加パッケージの選択
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上記メニューの各項目を順次選択していき導入(インストール対象)アプリ等を選択
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インストールオプションを確認
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インストール開始
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こんな感じです。キーボードやロケールに関してはjapaneseの指定が可能で、インストール後はベースラインの日本語化は完了します。上記各インストールオプションの指定はユーザによって異なります。したがってあくまでも参考という事で提示しています。日本語フォントもnoto-font一式がインストールできるようになっているためこれをインストールすれば後で追加インストールする必要はありません。

2.基本設定

ミラーの最適化等はすでにインストールの際に実行していますので、初期設定は省き、基本設定について投稿します。

1)システムアップデート&アップグレード

ターミナルから以下コマンドを投入

$ sudo pacman -Syyu

2)pamacのビルド&インストール

 いわゆるグラフィカルパッケージマネージャーpamacがいないため、これをAURからビルド&インストールしないと不便。。AURから、ビルド&インストールするためには、yaourtが必要なんだけど、これも無い。。このため、yaourtのビルド&インストールを最初に行って次にpamacのビルド&インストールという手順となります。

pamacのビルド&インストールの大まかな流れは以下の通り。。
ターミナルから(ホーム直下のtmpディレクトリを作業用にしています)。。
 
$ sudo pacman -S --needed base-devel git wget yajl
(上記はyajlのみのインストールでいけます。ただし、上記インストール指定でもかまいません)
$ mkdir tmp 
$ cd  tmp
$ git clone https://aur.archlinux.org/package-query.git
$ cd package-query/
$ makepkg -si && cd ~/tmp
$ git clone https://aur.archlinux.org/yaourt.git
$ cd yaourt/
$ makepkg -si
$ yaourt -S pamac-aur 


3)Whisker Menu表示オプションの変更

デフォルトでは、Whisker Menu表示がかなり見づらいためこれを変更します。

 Whisker Menuアイコン(パネルの左端にあるアイコン)をマウス右クリックし表示されるメニュー項目のうち”プロパティ”を選択します。以下設定windowが開くため、”カテゴリ名を表示する”にチェックをいれます。
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これでいつものXfce4 Whisker Menu表示構成となります。

3.日本語化残処理

1)アプリケーションの日本語化

pamacを使用して以下日本語化ファイルセットをインストールします。

gimp-help-ja、thunderbird-i18n-ja、libreoffice-fresh-ja、firefox-i18n-ja

(筆者はArchlabsインストール時にgimp,thunderbird,libreoffice,firefoxをインストール指定していますので、Archlabsインストール後は、これらが英語版で使用できる状態となっています)

 これで対象アプリケーションの日本語化が完了します(日本語化されない場合は一端logout/loginしてください)。

2)日本語input method

今回fcitx-mozcを使用しますが、archベースでは、設定方法が概ね決まっています。

① fcitx-mozcのインストール(ターミナルから)

$ sudo pacman -S fcitx-mozc fcitx-gtk2 fcitx-gtk3 fcitx-qt4

② .xprofileの設定

Archlabsは、.xprofileが、ホームディレクリ直下に作られていますので、.xprofileの末尾にfcitx環境変数を追加し保存します。
以上処理が終了したら、logout/loginでfcitx-mozcを使用した日本語入力が可能になります。

4.他設定・留意事項等

①他設定は以下本ブログのXubuntu 18.04.2の投稿記事 ”4.デスクトップの基本設定”を参照ください。ただ、plankについては、Archlabsインストール時にインストール対象として選択できますので、指定した場合は、plankのインストールは不要となります。

https://www.linux-setting.tokyo/2019/03/xubuntu-18042ubuntu-180425xfce4.html


②壁紙はデフォルトでXfce4の壁紙が表示されます。Archlabsの壁紙は、/usr/share/backgrounds/archlabsにありますので、このディレクトリに変えれば、きれいなArchlabsの壁紙が使用できます。

③Arch ベースの場合は、peppermint OSのMS Office Onlineをローカルアプリのように使用できる仕組みが、AURから取れます(この前にAURをpamacで使用可能にする必要があります)。

やっぱりこれはかなり便利だと。。


5.評価

軽快性:A-、機能性:A(ただしインストール時のオプション指定によります)、インストール・日本語化・基本設定の平易性:C、安定性:A-

こんな感じです。流石にインストール〜基本設定は難しいというより結構面倒です(笑。ので、評価はCとしました。

Arch使いにはおすすめですが、そうでない場合は、Manjaroや、ArcoLinuxの方が良いと思います。出来上がった環境は◎なんですけど( ^^ ;。

いつもと同じですが、冒頭と末尾のデスクトップは相当カスタマイズ後のものです。
デフォルトは 上記のようなほんと味も素っ気もないXfce4デスクトップですので注意ください。Xfce4素ですね、これは(笑。。多分OpenBoxの方がデフォルトデスクトップの見栄えはよい感じではないかと。