Linux Lite 4.2 ~Ubuntu 18.04 LTSベースの軽快Distributionを試す!


Linux Lite 4.2・・Ubuntu 18.04 LTSベース、デスクトップ環境はXfce4。
 軽快な動作で定評のあるLinux Lite 4.0のレビジョンアップです。

基本機能には過不足ありませんが、基本的に英語の世界をターゲットにしたDistributionのため、英語圏以外で設定する場合はそれなりの問題を抱えているという感じ。

Ubuntu+Xfce4をベースとしたDistiributionの殆どが日本語化において特別な処理がいらない状況になっている中、ちょい珍しいタイプのDistribitionになってしまっています(笑。

設定完了後はかっこよく安定的に動作しますので、その残念さが際立ってしまうみたいな。

したがって設定さえ我慢して行い、日本語環境だからしょうがないと割り切って使う分なら、よくできた使用環境となります( ^^ ;。


1.概要

1)初期カーネルバージョン:4.15.0-38


 2)meltdown/spectre HW脆弱性対策度


極めて優秀な結果です(使用CPUは、core i5-4310U)

3)ベースシステム:Ubuntu 18.04.1/Ubuntu 18.04 long term release

4)デスクトップ環境:Xfce4

2.インストール

日本語指定でインストールはできます。ただ、通常のUbuntu + Xfce4環境のように日本語指定のインストールで日本語化は完了しません。インストールの流れは、一般的なUbuntu baseと同じです。


本体のインストール先とgrubのインストール先は、easybcdマルチブート用のため参考になりません。

インストール後リブートしても・・・


日本語化は完全になされません。という事で日本語化作業が別途必要という事になります。

3.基本設定&日本語化残作業

基本設定と日本語化残作業に関しては、以下、インストール&再起動後最初に表示される初期メニューから行うようになっています。


上記スクリーンショットの青く塗られた四角の箇所が基本設定箇所です。

機能として①システムアップデート/アップグレード、②ドライバーインストール(Nvidiaグラフィクスドライバー等インストール)、③Timeshiftのリストアポイントの設定、④language supportのインストール、⑤lite 4.2へのアップグレードプロシジャーの実行、⑥Lite Softwareの実行があります。

実行すべき必須タスクは、①、④の2つ(②は必要に応じて)であり、順に実行していく形となります。問題は④の箇所です。

 Installing language supportをキックすると、webページのSettingマニュアルが表示され、同時にインストールプロセスが走り(マニュアルはいらないし・・)・・
 以下インストールプロセスに入るという流れですが・・

必ず、日本語フォントのインストールの途中でシステムがフリーズするという事態が発生します。キーボード等操作しても、無反応となりますので、電源断しか方法がありません。

これは、初期メニューを使わず、システムアップデート/アップグレードを行った後、いきなり、language supportを立ち上げて、IMのインストールを含めた日本語化を完了させようとしても同じ現象が発生します。

でも、まっ、ここで諦めず、なんとか日本語化を完了させます。

まず、このフリーズの状態になったら、思い切って電源断します。
次にLinux Lite 4.2を起動後、language supportをキックするわけですが。。

language support・・いわゆる言語サポートが設定マネージャーの中に見当たりません。xfce4の場合、あるのが普通ですのでLinux Lite 4.2の場合はわざと外していると考えられます。

したがってメニューの検索バーにlanguageと入れ、検索結果に出てくる言語サポートを選択・実行します。

これでlanguage supportが起動します。


Installing language supportの最後の方のフェーズでシステムフリーズを起こしていますので、大部分の日本語language pack及びIMに関してはインストールされている事が想定可能ですが、念の為、インストールのし直しを行います。

言語の削除とインストールを選択し・・日本語を外して、適用ボタンを押し、日本語language packのアンインストールを行います。

次に再度、言語の削除とインストールを選択し、日本語にチェックを入れ、適用ボタンを押します。これで日本語language packの再インストールが実行されます。

 次にIMシステムをFcitxにスイッチします。
 最後にシステム全体に適用ボタンを押します。

これでlanguage supportの設定は終わりです。

次に日本語フォントの途中段階でシステムフリーズを起こしているため、念の為日本語フォントのインストールをやり直します。


noto fontのemojiとmonoは追加導入してますけど( ^^ ;。

これでlogout/loginすれば、IM設定を含めた日本語化が完了します。



4.注意事項と残設定

1)注意事項

①num-lockの問題

Linux Lite 4.2は、起動時numlock onの状態で立ち上がります。このため、numlock offを行わないと、正常なキー入力ができません(loginした後1回だけオフればいいはず・・)。

②linux lite設定ツールの問題

インストール&再起動後、以下のWindowが表示され、ここで、ホームフォルダー直下のフォルダー名を日本語にしてしまうと・・


デスクトップアイコン表示をつかさどる"Lite Desktop"は機能しません。

 英語名にしか対応していないためです。

ま、これは、Xfce4の設定 ”デスクトップ”のデフォルトアイコン設定箇所で可能なので、無理にlite設定toolを使う必要はありません。


また、ホームフォルダー直下のフォルダー名を日本語にしてしまうと My Computerも当然の事ながら機能しません。


2)残設定

login画面の日付の並びが欧米風で日本語化されてしまっているため見苦しいです。このため必要に応じて、LightDM設定を使用し修正します。

例えば以下のような感じ。

 ↓

5.評価

インストール&日本語化の平易性:C、軽快性:A-、安定性:B、機能性:英語圏だとA

うーんどうでしょう。Linux Lite 4.0よりも、日本語化プロセス中でバグるので後退したような気が。。。英語圏で使う分ならば、良い選択肢となりますが、英語圏以外だと、使えなくなる機能性があったり等あえてlinux Lite 4.2を使う必要があるかどうか疑問になります。

そもそもlocalization(特にAsia圏)に関しては力を入れて入れていない節があり、日本語化プロセスでバグる等、テストが十分に行われていない可能性もあります。また若干、bootupが、他のXfceを使ったUbuntu baseと比較し、遅い感じです。

現在のLinux Lite 4.2のすべての機能性が、日本語環境でも使え、日本語化プロセス中でバグるような事がなくなれば、Linux Mint Xfce editionとも張り合えますが、現在のところ、日本で使うのなら、日本語環境においてすきの無いLinux Mint 19 Xfce editionに軍配があがります。結構スタイルや壁紙等がブラッシュアップされ格好いいんですけどね。。

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