MakuluLinux 2021-05-28 リリース! 〜高機能型Ubuntu20.04 LTS ベース&Gnome採用MakuluLinuxを評価する!

 





MakuluLinux・・そもそもDebianベース+Xfceデスクトップ環境搭載・・であったものが、Ubuntu LTSベース+Cinnnamonデスクトップ環境へ移行し、今度は、Ubuntu 20.04 LTSベース+Gnomeデスクトップ環境を搭載したNew MakuluLinux coreとして登場してきました。

Gnomeデスクトップ環境を搭載するDistributionは数多いですが、Gnome環境のカスタマイズレベルはかなり高く、MakuluLinuxの特徴的なアプリケーションメニュー”Pie Menu"もgnome desktop環境上で実現されています。


デフォルトで起動しているGnome shell extensionの数は18個、他、筆者が、OpenWeatherを追加・設定しているので合わせて起動数は19個。にもかかわらず、MakuluLinux起動時消費メモリは、768MB・・


かなりGnome環境をチューニングしている節が見受けられます。Cinnamon環境の時は重いかな・・これっ・・というのが正直なところでしたが、意外に操作性は軽快。通常使用で困ることはありません(少なくとも5年前程度にリリースされたCore i5マシンで動作させる分には問題ないものと思います)。ただし、日本語環境に関してはひと手間必要となります。

今回は高機能型Ubuntuベース最新MakuluLinux 2021-05-28を取り上げ、インストール〜基本設定までの流れを紹介します。

1.概要

1)ベース:Ubuntu 20.04.2 LTS

2)パッケージ管理:Deb PKG/flatpak/snap→”ソフトウェア"にて統合

3)デスクトップ環境:Gnome 3.36.8

4)カーネル:5.8.0-50-generic


meltdown/spectre等HW脆弱性緩和策対応度は・・

問題ないレベルとなっています。

2.インストール(GPT/uefiケース)

インストールメディアからブートすると、コマンドプロンプトが表示され、すぐにMakuluLinux デスクトップ環境が表示されません。しばらく待つと、MakuluLinuxデスクトップ環境が自動起動しますのでコマンドプロンプトが表示されても、何もせずとにかく待つ事が必要です(意外に待ち時間は長いです)。

次にMakuluLinuxデスクトップ環境が表示されますが、いきなり使い方ビデオが全画面で表示されます・・^^;。

設定の時は、参考になりますがインストール時は不要ですのでこれを閉じて、デスクトップ上のLive Installerアイコンをクリックし、インストールを進めていきます。
Live InstallerアイコンをクリックするとInstallation Optionの指定画面が表示されます。ここでは、"Set Your Download Server Location"を選択してUbuntu repositoryを国内サーバーにセットします。

”Your Configuration Changed"の右横にあるOKボタンを押下します。
これでインストール時Ubuntu repositoryが国内にセットされインストールが高速化されます。

あとは概ねUbuntuベースのインストール手順と同じです。


ブートローダー、本体のインストール先は環境依存となりますので参考になりません。

3.初期設定

3.1 MakuluLinux Setup Managerによる初期設定

これはインストール→再起動→login後、表示される初期設定画面(MakuluLinux Setup Manager)を使って行います。

Wifi接続はパネルから行ったほうが簡単ですので、MakuluLinux Setup Managerの”Network”は使用しません。Wifiによるネットワーク接続を行う場合は、Gnomeパネルからwifi接続設定を初期設定より先に行う事が必要です。

① システムアップデート・アップグレード(必須)

これは、MakuluLinux Setup Managerの”Updates"から行います。

Install Nowボタンをクリックしてアップデート・アップグレードを完了させます

② ドライバーのインストール(オプション)

Intel以外のグラフィクス等特殊なHWを使用している場合に行います。これは、MakuluLinux Setup Managerの”Drivers"から行います。一般的には必要ありません。


③ Firewallのインストール(オプション)

必要に応じてFirewallのインストールを行います。これは、MakuluLinux Setup Managerの”Security”から・・。


④ バックアップの設定(オプション)

必要に応じてバックアップの設定を行います。実態はTimeshiftです。
これは、MakuluLinux Setup Managerの”Backup"から・・。


⑤ 言語設定(必須)

日本語language pack一式をインストールするため必須処理となります。    これはMakuluLinux Setup Managerの"Language"から・・。

Japaneseの右横の○をチェックするとJapanese Language packのインストールが促されますのでInstallボタンを押下
上記画面になれば処理終了・・

⑥ Dockレイアウト(オプション)

Dock(Dash to Dock)の配置設定となります。デフォルトはデスクトップ下部に配置ですが、他にデスクトップ左隅、右隅、上部の設定が可能です。Makulu Setup Managerの”Dock"から・・。


⑦ 天気予報設定(オプション)

説明を読む限りは、Gnome Shell extensionであるOpenWeatherの設定(場合によってはインストールも含む?)や、Gnome天気予報アプリのLocation設定を行うようですけど・・。本ブログでは使ってません。後でやればいいか・・と思っていてスキップし、スキップした事さえも忘れていて手動で天気予報設定やOpenWeatherインストール&設定してしまったので・・^^;。。

これは、MakuluLinux Setup Managerの"Weather"から・・。


MakuluLinux Setup Managerを使った初期設定項目の中では、上記のように①の"Update"と⑤のLanguageは必須実施項目となります。

上記処理完了後、一旦再起動します(アップデート処理を行っているため)。

3.2  NTP

Timeサーバーとの時刻同期をおこなうため、NTPはインストールされていますが、細かい設定が不十分でenableになっていません。このため、時刻設定を使ってTimeサーバーとの時刻同期を行うように設定しても時刻同期されません。どうしよかな・・と思いましたが、systemd-timesyncdに切り替えた方が簡単か・・という事でこれをインストールする事にしました。

これはターミナルを使用し以下コマンドを投入。。

→sudo apt install systemd-timesyncd

これをインストールすると、NTPは同時に削除されます。

3.3  Windowsとのデュアルブート時にWindows側の時刻が狂う問題の対処

これはいつもの通りです。以下コマンドをターミナルを使って投入。。

→timedatectl set-local-rtc true

4.日本語化残処理

さて、MakuluLinux Setup Managerの"Language"の処理で、メニュー等、日本語化できる箇所の日本語化は完了していますが、日本語入力のインストール&設定はこの処理の中に含まれません。これは別途インストール&設定を行う必要があります。今回はGnome環境なので、iBus-Mozcをインストールします。ターミナルを使って以下コマンドを投入・・

→sudo apt install ibus-mozc

次に一旦logout/loginした後、”設定”の”地域と言語”を使用し以下のように設定変更・・


最後にパネルのIM-indicatorをマウス右ボタンクリックし、表示されるメニュー中の日本語(Mozc)を選択します。

以上で、iBus-Mozcによる日本語入力が可能となります。日本語入力切り替えは半角/全角キー押下・・。


5.基本設定

5.1 Conkyの天気予報表示設定(オプション)

Conkyがデフォルトでデスクトップに描画されるようになっていますが、天気予報表示に関しては、別途設定が必要です。ただしConkyテーマを書き換える必要はありません。設定方法は以下の通り。


デスクトップ上でマウス右ボタンクリック→表示されるメニュー中の"Desktop Clock"を選択・実行
"Weather Settings"ボタンを押下
"Weather Options" Windowの”Get Code"ボタンを押下
検索ボックスに天気予報を表示させたい地域を入力すると候補が表示されるため、これを選択。ここでは東京都八王子市を選択しています。
URLの末尾の数値をコピー。ここでは八王子市のコード:221229の箇所をコピーしています。
Weather Options Windowの"Enter Code"ボタンを押下→するとターミナルが起動し、Weatherコードを聞いてきますので、先ほどコピーした数値をペーストしてエンターキー押下
次に気温単位として"Celcius"のチェック箇所をクリックして終わり
ConkyのWeather Informationの箇所に天気予報が表示されます

上記Weather Options windowの各設定項目は割にバギーですので、よく落ちたりします・・が、根気よく落ちたところから処理を継続すれば設定は完了します。

また、上記はLC_ALL=CでConky表示をさせているため、曜日の箇所も英語で表示されていますが、日本語環境では以下のように表示されます。

月と曜日の箇所だけ日本語でかっこ悪いので・・筆者はLC_ALL=Cをつけて自動起動させていますけど・・。

5.2 壁紙の変更

壁紙オペレーションは、高機能Varietyを使用しています。ただし壁紙変更はマウス操作だけで可能です。壁紙変更の手順は以下の通り。

デスクトップ上でマウス右ボタンクリック→メニュ中の”壁紙を変更”を選択
"Wallpaper Selector Options"Windowが起動しますので、"Select Wallpaper"ボタンを押下します。 
デスクトップ右端にWallpaperが縦方向に並んで表示されますので好きなWallpaperを選択します。
Wallpaperの選択を行うと、デスクトップのWallpaperが変更されます。次にWallpaper一覧上でマウス右ボタンクリック→メニュー中の”終了”を選択すると”壁紙変更”が終了します。

Varietyの設定は、"Wallpaper Selector Options"Windowから全て行えます。

5.3 カーソル・デスクトップ(アイコン含む)テーマの変更

Gnomeのデスクトップテーマの変更は一般的にGnome Tweaksを使用しますが、pre-installされたテーマへの変更は、以下の手順で可能です。

デスクトップ上でマウス右ボタンクリック→メニュー中の"Theme"を選択
上段に変更できるカーソルテーマ、下段に変更できるデスクトップ(アイコンテーマ含む)が表示されます。デスクトップテーマは色合いだけの変更となります。

こんな感じで変更できます。





6.評価

機能性:S、軽快性:B+、安定性:B+、インストール→基本設定→日本語化残処理の平易性:B

となります。全体的に、設定等Linux Mintの影響も受けている箇所もありますが、多くのgnome-shell-extensionのインストールに加えWarpinator、Vraiety、Timeshift等もインストールされており、機能性としてはSランクとなります。ただし、Office suite、メーラー等はpre-installされていないため、別途インストールが必要です。”ソフトウェア”にflatpak、snapも統合化されているため、最新版をインストールするばらば、flatpak等を使用して、後で入れた方が正解・・という事だと思います。

アプリケーションアクセスに関しては3種類・・pie menu、gnomeのアプリケーションパネル、パネル上のアプリケーションメニュー。。



とにかくGnomeをぎんぎんにカスタマイズしており、かなり面白いDistirbutionに仕上がっています。ただし、若干安定性に難があるのが弱点でしょうか。。このため、安定性に関しては評価をやや落とした結果に。とは言うものの、これだけカスタマイズされ、Variety等を動作させているにもかかわらずlogin直後の消費メモリーは700MB台となっていますのでgnomeを使用したDistributionの中では優秀です。多機能型Linuxでそんなに重くない物を使いたいという場合はオススメの1本となります!。


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