Bodhi 5.1.0 〜超軽量タイプ Ubuntu 18.04.4 LTS base/Bodhi Linuxアップデート(設定内容は高難度です)・・

Ubuntuベースの中では間違いなく最軽量の部類。いわゆる軽さで言えばDebian baseのantiXに匹敵する超軽量タイプLinux Distributionです。
ターミナル+Mokshaモジュール4種類 消費メモリー:294 MB

Fireofox+ターミナル+Mokshaモジュール4種類 消費メモリー:529 MB


この超軽量タイプのLinux Distirbutionの共通項として、使えるまでの環境にするまでに、癖があるため結構労力が必要って事で、antiX全般の設定、LXLEのSeamonkey日本語化・・・そして、操作性が極めて特異なBodhi LinuxのOS及びアプリケーション日本語化プロセスも然りって事です。

Bodhi Linuxは言わずと知れたEnlightenmentのフォーク・・Mokshaをデスクトップ環境として持つUbuntu LTSベースであり、長年に渡って筆者を苦しめてきたDistributionの一つです(^^;。設定が完了してしまえば、豪勢なデスクトップ効果とアニメーションをハイエンドハードウエアを必要とせず実現するっていう非常に面白いキャラを持っています。しかもantiX並に超軽快・軽量っていうアンバランス感がなんとも(^^;。

このBodhi Linuxがアップデートされたのが1年半前。この時点でUbuntu 18.04 LTSに対応したものの、それから全く音沙汰がなく、昨年、主軸となるDeveloperの交代があり、ようやくUbuntu 20.04 LTSがリリースされる1ヶ月前のこの時期に18.04ポイントリリースに対応したBodhi 5.1.0リリースの運びとなりました。

1.5年近く、本Distributionに関しては、アクションが全くなかったため(少しぐらいはエンハンス等行うのが普通です)、心配していた所でしたが、今回、復活したという事になります。

さて今回リリースされたのは以下の3つのタイプとなっています。

・Ubuntu 18.04.4 ベース(Non HWE)

・Ubuntu 18.04.4ベース(+HWE)

・Ubuntu 18.04.4ベース+アプリケーションパック

さて、Bodhi 5.0と比較して、よくなった点は、まず、インストール時にキーボードセッティングが行なえませんでしたが、5.1.0になってこれができるようになった事、日本語language pack一式(アプリケーション単位で必要なものは除く)、noto-cjk-jp系フォント及び、日本語input method(fcitx-mozc)がpre-installされてるって事でしょうか。fcitx-mozcに関しては合わせてpre-configureされますので、インストール直後から日本語入力が可能です。

ただし、メニューや、アプリケーションに関する日本語化については、Language機能をロードした後、ロードしたLanguageを使って、ロケールを設定する事により実現するっていう流れは変わっていません。

Bodhi Linuxは各機能をロードして使えるようにするという点を押さえてないと設定に関する作業は完遂しない作りとなっています。

と・・言う事で、今回は、超軽量タイプ Ubuntu 18.04.4 LTS +HWEをベースとするBodhi 5.1.0 hweを取り上げる事にします。


1.概要

1)デスクトップ環境:Moksha 0.3.1

2)ベース:Ubuntu 18.04.4 LTS + HWE(Ubuntu HardWare Enabalement)

3)カーネル:5.3.0-42-generic(HWE適用済みのためUbuntu 19.10と同)
meltdown/spectre等HW脆弱性緩和策対応度は・・
サマリーのみのスクリーンショットですが、まず問題の無いレベルです。

2.インストール(GPT/uefiケース)

上記welcomeページが開きますが、これを一旦閉じます。

次にパネル上にあるBodhi 5.1.0 hweインストーラーを選択・実行し、インストールを進行させます。
尚、本体及びブートローダーのインストール先は環境依存となりますので参考になりません。

3.初期設定

1)WIFI接続

インストール→再起動→login後表示されたwelcomeページが表示されます。
内容を確認後、一旦このページを閉じます。
筆者はWIFIを最初から使用しますので、まずWIFI接続を行いますが、インストール時パネルに表示されていたネットワークアイコンが表示されません(^^;。

このためパネルの一番左側にある”・・・”アイコンを押下すればアプリケーションメニューが表示されますので、Applications→System ToolsからNetwork Connectionsを起動します。
上記を使ってWIFI設定を手動で行い、一旦再起動します(筆者は、追加定義したWIFI設定のみ残し有線NW設定は削除しています)。再起動→loginで、WIFIに接続され、ネットワークアイコンも、パネルに表示されるようになります。

2)repository(ミラー)の最適化

これはSynapticを起動して(Applcations→System Toolsから)。
Synapticsメニューの設定(Settings)→リポジトリ(Repositories)から・・
初期状態では以下のようになっています。
チェックがついているrepositoryでhttp://usで始まる箇所を、以下のように、全てhttp://jpに書き換えます。
上記が完了したらSynapticを終了します。

3)システムアップデート・アップグレード

ターミナル(Terminology)をパネルから起動し、コマンドにより実行します。
これはwelcomeページに記載されてあるように順次以下コマンドを投入。

sudo apt update
sudo apt dist-upgrade

4.日本語化残処理

fcitx-mozcによる日本語入力は特段の設定無しで行えます。


 ただし、例えば上記スクリーンショットのファイルマネージャ(PCManFM)のメニューは英語のままです。これはロケールが英語に設定されているためです。

必要な日本語language packはインストール時に導入済みのため、ロケールを日本語に変更する事でアプリケーション及びアプリケーションメニューの日本語化は完了します。

これはModule SettingsよりLanguageをまずロードしてこの後、Settings Panelから、Languageの設定機能にてロケールを日本語に変更する流れとなります。

1)Languageのロード

アプリケーションメニュー→SettingsからModulesを選択・実行し、Module Settingsを起動します。この後、"Settings"タグに移り、Languageをロードします。

 ↓

2)ロケールの変更

これはアプリケーションメニュー→Settings→Settings Panelから
Languageタグへ
上記スクリーンショットの"Language"の機能の中で、"Desktop Language Settings"、"Language Setttings"をそれぞれを以下のように設定します。

① Desktop Language Settings


上記で”日本語”を選択し、Applyボタンを押下
②Language Setttings

これも①と同様な処理を行います。

①、②の処理によってロケールが日本語に変更され、アプリケーション及びアプリケーションメニューの日本語化が完了します。

5.基本設定

1)アプリケーション・ツールのインストール

Bodhi Linuxは、AppPack editionを除き、実用に耐えうるアプリケーションは、ほとんどpre-installされません。ツール群も然りです。

基本的なソフトウエアのみpre-installされるため、インストールメディアも800MB強と最近のLinux distributionインストールメディアと比較しても遥かに小さくなっています。

Bodhi Linuxはアプリケーション・ツール等の追加インストールに関しては、apturlによるオンライン・インストールの仕組みを提供しており、このためBodhiではホームページを経由して簡単に、これらをインストールできるようにソフトウエアのオンラインデータベースを維持しています。

オンラインインストールを開始するためには、まずwebブラウザーによりBodhi ホームページにアクセスし、
https://www.bodhilinux.com/
AppCenterタグに移動します。
AppCenterではアプリケーション、ツール等をカテゴライズしており、カテゴリを選択してインストールしたいアプリケーション、ツール等を選択・インストールするという流れになります。

例えば、カテゴリ"THEMES"中のテーマ"KL4K Theme"をインストールするには以下の手順となります。
"THEMES"を選択
"KL4K Theme"を選択
"Install"ボタンを押下
以上でKL4K Themeのインストールが完了し、使用可能となります(メニュー上の名前はMokshaKL4Kです)。
 ↓

尚、Thunderbird、Libreoffice、Firefoxを上記に従ってインストールした場合、それぞれの専用日本語化パッケージがインストールされないため、以下を手動でインストールする必要があります。

・Thunderbird→thunderbird-locale-ja

・Firefox→forefox-locale-ja

・Libreoffice→libreoffice-l10n-ja

上記のインストールはターミナルにて以下コマンドを投入・・

→ sudo apt install thunderbird-locale-ja firefox-locale-ja libreoffice-l10n-ja

2)WindowsとDual bootしている場合の時刻の調整(オプション)

これはいつもの通りです。Windowsの時刻にずれが生じないよう、Bodhi側で調整します。

→ sudo timedatectl set-local-rtc true

3)Login画面の日時調整

Login画面のパネル表示される日時が欧米風の並びでいまいち(^^;。

これは、lightdm-gtk-greeter-settings をインストールして設定します。

→ sudo apt-get install lightdm-gtk-greeter-settings

以下の流れで・・。LightDM GTK+ Greeterの設定を立ち上げ、login画面の日時を修正するという感じです。
 ↓
日時変更後、保存ボタンを押下
この程度で概ね使える環境になります。

筆者はこの他、ドック機能を司るEverythingや、CPUロード、メモリーロード表示を司る各Mokshaモジュールを、前述した”アプリケーション・ツールのインストール”の方法により追加インストールし、デスクトップに配置しています。

また仮想デスクトップの枚数を2枚から4枚へ、パネル上の時刻表示の調整等を行って冒頭及び末尾のスクリーンショットのようなデスクトップを作っています。

このあたりは、普通のUbuntu baseの設定方法と大きく手順が異なる箇所があり難易度は高めですが、今回の投稿はここまでとします。

6.評価

軽快性:S、機能性:B、安定性:B、インストール・初期設定・日本語化残処理・基本設定の平易性:C

軽快性に関しては、言うことありません。これだけ豪華なデスクトップ効果、アニメーションをかけているにもかかわらず極めて軽快に動作する・・という点では、Ubuntu baseの中で他に類を見ません。

デスクトップの機能性はかなり高いですが、AppPack editionでは無いため、pre-installアプリケーションが少なすぎます。このため、機能性は評価Bとしていますが、AppPackならば、評価Aとなります。

各種設定の内容・方法が、他のUbuntu baseとは大きく異なるため、設定の難易度はかなり高めです。

今回は基本設定までの投稿ですが、その他の設定項目も数多く、その内容もかなり奥が深いため、使いこなせるようになるためには、一定時間、試行錯誤が必要となります。またデスクトップ上でのマウス操作によるメニュー表示に関しては、マウス右ボタンクリックではなく、左ボタンクリックで表示されます。。。

安定性に関して・・若干微妙な現象が発生します。設定を進めていくうちにおかしな現象が発生した場合は、Mokshaの再起動あるいはlogout/loginが必要です。

また設定を進めて行くうちにアプリケーションメニュー上のSynapticのアプリケーショングループが”システムツール”から”その他”に変更され、管理者権限で起動しなくなるという現象が発生しています。筆者はとりあえず、Everything(ドック)のSynaptic起動コマンドの直前にsudoを入れ、オプションタグにて、”端末内で実行"にチェックを入れて対処しています。

EverythingからSynaptic起動時にターミナルが起動しますが、あまり困らないって事で。

軽快性は極めて高く、低スペックPCでも十分に使用可能なDistributionです。 ただし、本稿で記載した基本設定完了後はそこそこ使える環境に仕上がるものの、その他設定も難易度は低くないため、中上級者向きDistributionとなります。

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