Manjaroではどのデスクトップ環境が最も軽いのか? 〜最新Manjaro 19.0.1 "Kyria" ・・Commnity edition LXQt minimalを仕上げてみる・・


Linux Mintもそうなんだけど、バランスのとれた出来の良いLinux distributionは、他の同一DEを持つdistributionよりも一般的に重くなっています。

最近のManjaroを見てみると、フラッグシップのXfce 4.14採用Xfce editionが割にlogin直後の消費メモリーが最悪700MBを超えてくるような感じで、あんまりGnome editionと変わらない(login直後の初期消費メモリだけを見た場合ですが)とかあるため、ん〜・・・となり。Xfce editionでも自分のマシンにおいて軽快性には問題ないんだけど、じゃっ、Manjaroの中でどのDEが最も軽量・軽快なのか探ってみたくなり。

当面の目標はそこそこ使える環境にしてlogin直後の消費メモリーが400MB前半程度になるDEを探し出す事。それを探し出せるまでCommunity editionのDEを片っ端から試してみる・・みたいな。

で・・初回候補に上がったのがまず、出たばっかしのManjaro 19.0.1 "Kyria" LXQt minimal editionっていう感じで。。

Official editionと比較して割に設定の難易度は高く、minimal editionなので、なーんも入ってない、初期状態だとOctopiやPamacも無く・・音も出ないし・・けど、なーんも入ってないので、自分に適した環境は作りやすいって事になります。

現行のLXQt minimalとOfficial editionとのベースラインの違いは・・まず、カーネルのバージョンが違う・・。
Official editionでは、5.44-22-1 LTSを使用していますが、community editionのLXQt minimalでは、5.5.6-1を使用しています。

LXQt minimalのインストールメディアで起動し、最初に出てくる事前設定画面で起動環境を日本語にしても・・・
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日本語表示可能フォントが、インストールメディアに含まれないため・・
インストーラーをキックしても無残な文字化け・・(・・;)。



minimalだからしょうがないという事で目標達成のために頑張って設定していく事にします。LXQtのバージョン等は、冒頭のスクリーンショットを参照・・という事で、いきなりですが、インストール時の注意事項から入ります。

1.インストール時の注意事項

インストールの流れ自体は、前回投稿したManjaro 19.0 "Kyria" gnome editionと変わりません。ただ、文字化けを起こすのでそれに対する対処が必要なだけ。。

LXQt minimalのインストールメディアで起動し、最初に出てくる事前設定画面で起動環境を日本語にして処理を進めるのは変わらず。起動後、repositoryの同期をとって、otf-ipaフォントあたりを入れてやるっていう作業が必要になります。

1)repositoryの同期→sudo pacman -Sy

2)otf-ipaフォントのインストール→sudo pacman -S otf-ipafont

 以上で、インストーラーの文字化けは収拾します。
後のインストールの流れは、前回投稿記事(Manjaro 19.0 "Kyria" gnome editionに関する)の内容と同じです。

2.初期設定・基本設定時の注意事項

インストール→再起動後のlogin直後に表示されるManjaro Hello・・
これも無残な結果に(・・;)。

フォントのインストールはまず無視してrepositoryの最適化、システムアップデート・アップグレードをコマンドで行ってしまいます。
ターミナルは、パネルにいますのでこれをキックして・・

sudo pacman-mirrors --fasttrack
sudo pacman -Syyu

以上を連続投入。。
 ↓

次に文字化けを収拾するため、LXQt minimal editionインストール時と同様、とりあえず、otf-ipafontをインストールし→sudo pacman -S otf-ipafont
再起動すると・・
文字化けは収拾できます。

この次何をやるのかなんですが、ずっとコマンドでインストールっていうのは辛いので、OctopiかPamacをコマンドでインストールするのが最初。。Manjaro LXQtの場合、一般的にはQT仕様のOctopiをインストールして使います。

→sudo pacman -S octopi

筆者はうっかりして、Pamacをインストールしてしまいましたが(・・;)。

→sudo pacman -S pamac
Pamac
まっ、動作上問題はないので今回はこれで良しとしました。でもLXQtやKDEでは無論QTベースのOpctopiの方が良いですので、これからインストールする場合はOctopiを(・・;)。

次にアプリケーションの日本語化を行うというステップに入るわけですが、そもそも日本語化が必要なアプリケーションは一つも入ってないでの、よく使うアプリケーションをまずインストールする必要があったりするわけです。

筆者が最初に入れたのは、libreoffice、gimp、thunderbird、firefox、これに加えてスナップショット型バックアップ・リストアーツールtimeshift。
→Octopiからインストールするか、ターミナルから sudo pacman -S libreoffice gimp thunderbird firefox timeshift で。。


以降は、前回投稿のManjaro 19.0 "Kyria" gnome editionと同様に、Manjaro Setting Manager→言語より、日本語language packをインストールするっていう流れとなります。
(流石にmanjaro setting managerはpre-installされています)

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 ↓

これでアプリケーションの日本語化は終了〜。。


最後の日本語化残処理は、日本語input methodのインストール&設定ですが、これも前回投稿のManjaro 19.1 "Kyria" gnome editionと全く同じ。。

・fcitx-mozcのインストール
→sudo pacman -S fcitx-mozc fcitx-gtk2 fcitx gtk3 fcitx qt5

・.xprofileを以下内容で、自分のホームディレクトリ直下に書く・・

 export GTK_IM_MODULE=fcitx
 export XMODIFIERS=@im=fcitx
 export QT_IM_MODULE=fcitx


以上処理終了後、logout/loginで日本語入力環境のセットアップも完了・・。

これでそこそこ使える環境となります。

他、追加アプリケーションとして、Music系が必要な場合とかは、clementineとか、動画系がほしい場合は、vlc等を別途インストールしてやれば良いって事になります。

テキストeditorとしてMicroや、Vimがpre-installされますが、いまいちなので、筆者は加えてleafpadを入れています(LXQtの標準テキストeditorはFeatherPadですが、AURからビルドする必要があるため、今回はやめました)。

また、音楽聞きたいと思っても、音が出ないので、これが嫌な場合は、”pavucontrol-qt”、及び”manjaro-gstreamer"双方を入れてやると、音が出るようになります。



デフォルトフォントの変更に関しては、ipafontで構わんという方は実施する必要無しです。

noto-cjkタイプフォントをインストールしてデフォルトフォントをこれに変更したい場合は、"noto-fonts-cjk"をインストールして(sudo pacman -S noto-fonts-cjk)、LXQtコンフィグレーションセンターの"LXQt外観の設定"のフォント、"OpenBox設定マネージャー(Qtバージョン)"のフォントを選択してデフォルトフォントを変更し、デスクトップの設定にてラベルテキストのフォントを変更する・・という作業をします。


後はアプリケーション単位で、デフォルトフォントの変更を行えばOK・・となりますが、これは今まで結構投稿してきていますのでここでは割愛です。

Composite managerに関しては、comptonがpre-installされ、自動起動設定がなされていますので、ここは触る必要がありません。

以上で使うにあたって困らない環境に仕上がります。

3.login直後の消費メモリは?

これで、login直後の消費メモリーを見ると・・


おー・・425MB。。極めて優秀です。これだけ出ると、筆者の探求心も萎えてしまい、結果、これでいいじゃんとなっちゃって(・・;)。LXDE、i3、Openbox等のminimum editionを試す気力は失せました(笑。。多分、多少LXQtよりも軽くなりますが、これ以上は必要ないので(笑。。

最終的に、筆者は、AURからice-ssbをビルドしoffice online機能、google calendar機能をセットアップ、Conkyの追加・表示、Kvantumテーマの追加・変更、天気予報としてmeteo-qtを追加・設定、dropdown terminalの設定、plankの追加・設定等を行って取り合えず以下のようなデスクトップを完成して終わりとしました。

 結構いけてるので、しばらく筆者はこれを使う事にします・・。

4.最後に

今回評価はしません。手作り感満載ですので(笑。ただ・・どうしてもXfce editionが重いと感じている方がいらっしゃるんならば、LXQt minimal editionは試す価値あり・・という事になります。確かに・・軽い。


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