Ubuntu 19.10 “Eoan Ermine” 〜Ubuntu 20.04 LTSに向けた渾身のチャレンジ! Ubuntu 19.10 “Eoan Ermine”の機能拡張を検証する!・・。
Ubuntu 19.10の次期長期サポートeditionに向けた渾身の機能拡張を以下に。。・・
1.カーネル:5.3.0-18
2.ZFSインストールサポート(ZFS on Root)
〜最終的に実験的機能としてインストーラーにOption追加〜
Ubuntu 19.10 betaの段階ではありませんでしたが、本機能が、インストーラーに実験的機能として追加されています。
DISKを消去してZFSを使用するモードとなっていますが、説明文を読んでも、まだ危なそうな感じ( ^^ ;。また、DISKを全部消去して・・という事は流石に筆者は現時点でしませんので、今回はパスです。ベースラインの機能拡張として大きな箇所の一つですが、20.04 LTSの段階で普通にZFSが選択できて、ここにインストールできるようになるのか・・期待したい所です。
3.Gnome 3.34を採用:さらに軽く、さらにアクセスしやすく・・
これにより、CPU使用率、login直後の消費メモリーはもっと改善されました。やはり次第に軽くなっていく事は喜ばしい事ですが、KDE、Xfce、LXQtといった主要フレーバーのデスクトップ環境との比較だとまだ及びません。ただGnome 3.2xと比較すると大きな改善です。
現行のUbuntu 18.04 LTSでは、Gnomeのバージョンが古いため、Ubuntuフレーバーを含めると、この中で、最も重いDistributionに成り下がってしまいましたが、次期LTS 20.04ではこの状況に大きな変化が生まれそうです。
また、Gnome 3.34の新機能ですけど、アプリケーション起動パネルのアイコンのグループ化機能も追加。よりアクセスしやすくといった所でしょうか。。
libreoffice、グラフィックス系、インターネット系等をグループ化 |
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パネル上でグループ化するアイコンの上に他のグループ化対象のアイコンをドラッグ&ドロップすれば2つのアイコンをグループ化できます。グループ名は変更可能。4.WPA3対応
2018年6月に発表された最新のWifiセキュリティプロトコルに対応しました。もちろんこれに対応した機器は必要です。今年に入ってからパスワード漏洩に関わる脆弱性が発表され、なにかと世間を騒がせているWPA3ですが、ソフトウエアアップデート等により本脆弱性に対応する対策が一般的にとられています。
5.Xwayland アプリケーションがsudo/root配下で実行可能に。。
機能拡張として意外に大きいのがこれで、例えば、今まで、wayland環境下で、アプリケーション起動パネルからsynapticを選択・実行しても起動不能状態でしたが、これがX.orgと同様、起動できるようになっています。
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waylandの使用においてネガティブ要素が払拭されたといった所でしょうか。。。6.その他
NVIDIAドライバーをインストールメディアに梱包、テーマの追加(Yaru-Dark,Yaru-Light)等20.04 LTSに向けたチャレンジを本リリースに含めています。
Yaru-Dark使用 |
Yaru-Light使用 |
その他、Chromium利用者は、Chromiumが、Chromium snapからインストールするように変更されている点・・注意が必要です。
ZFS on Rootを使わない限り、インストール方法や初期設定、基本設定については今までのUbuntu 18.04 LTS以降の内容とほぼ同じですので今回は割愛します。
通常リリースUbuntu 19.10の出来は様々なチャレンジをうまく纏めて◎・・来年のUbuntu 20.04 LTSが非常に楽しみになってきました。
wayland環境下でもiBus-Mozcによる日本語入力は問題無し |
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