Netrunner 19.08 "Indigo" 登場! 〜KDE環境ならこれ! NetrunnerがDebian 10 ”Buster” Stable baseとなってバージョンアップ・・Netrunner 19.08 "Indigo"を検証する!

2019年9月2日月曜日

debian base KDE Netrunner 高機能

KDE使いなら・・ご存知! Netrunner・・。Netrunnerは、ManjaroベースとDebian stableベースの2つのリリースラインを持っており、今回バージョンアップしてきたのはDebian 10 Busterのリリースに伴った、Debian stableラインとなります(実際にはもう一個armベースのNetrunnerもありますが。。メインストリームとしてはこの2つになります)。

筆者の独断ではありますが、デスクトップ環境の中で最も機能性が高いのは、KDE Plasma5であり、しかも最も美しいデスクトップ環境となるのも本KDE Plasma 5だと考えています。

以前はKDEと聞いた瞬間に、”あっ、あれはいいけど、リソース食いすぎ"、”重い”っていう評価が多かったわけですが、現行のPlasma 5だと、login直後の消費メモリーは500MB(ものによっては400MBも)を切ってくるのは当たり前、このlogin直後の消費メモリーだけを見た場合、場合によってXfce4よりも消費は少なく、軽いっていう評価になります。

最も、挙動自体は、むしろXfce4のほうがやっぱり軽快なので、これはデスクトップの特性によるものだろうと思います。そもそも最初っから、ある程度のWindow効果はかかっていますので、素の状態のXfce4と比較するほうが酷なのかもしれませんが。。

と・・言うことで、現行メインで使用されているデスクトップ環境において、一般的なlogin直後の消費メモリの少ない順にデスクトップ環境を並べてみると・・

1)LXDE
2)LXQt
3)Xfce4
4)  KDE Plasma 5
5)Mate
6)Cinnamon
7)Gnome 3.3

こんな意外な結果になってきます。KDE Plasma 5のデスクトップ効果を最低限に抑えればXfce4よりも消費メモリーは少なくなります。

体感的な軽さ、軽快性でみると・・・。

1)LXDE
2)LXQt
3)Xfce4
4)Mate
5)Cinnamon
6)KDE Plasma 5/Gnome 3.3

 KDE Plasma5は体感的な軽快性においては軽くない・・という評価となりますが、実際のlogin直後のメモリー使用量に関しては、体感的な軽快性に反比例した結果になるため、”マジカ!・・一体どうなってるんだ?”という感想を持つ人も少なくありません。ただし、login後KDE設定ツール群使用時のメモリー消費量は、他のデスクトップ環境での設定ツール群使用時のメモリー使用量よりも多めっていう感じですので、KDEは、login直後の初期だけメモリ消費量は少なめという見方もあるかもしれません。

という事で筆者的には評価が高くデスクトップのカッコよさ◎のNetrunner Debian stableベースの最新版、Netrunner 19.08 "Indigo"〜Debian 10 "Buster"  stableベースに関して取り上げます。


1.概要

以下参照・・で終わりです。

最新のKDE Plasma環境は、5.16となりますので、5.14.xというのは若干古い感じですが、stableという観点では良い選択肢ではないかと思います。最新のKDE環境を使いたければ、KDE neonをどうぞって事になりますしね。。
Debian 10 stableベースなので、基本スペックはこれを踏襲してる結果になっています。

デスクトップの特徴的な点としてはパネルのアプリケーションメニューに相当する機能は、アプリケーションダッシュボードへ変更してる・・っていう所と、カーソールが真っ赤っていう所が何気に格好良い感じになっています(笑。
 login直後の消費メモリは、KDE Plasma 5の割には多めです。
 一般的には平気に500MBは割り込んでくるんですけど・・。
spectre/meltdown等脆弱性緩和策適用度は・・
まず問題の無いレベルです。最新のSpectre v1 SWAPGSに関しては、このチェックスクリプトではまだ未対応だと思われますが、Busterにおいてはカーネルのセキュリティアップデートにより対応済みとなっています。

 2.インストール
 インストールは以下のような感じ。。いつものように、本体及びブートローダーのインストール先は環境依存となりますので参考になりません。
 


3.初期設定

1)repositoryの変更とシステムアップデート/アップグレード

KDE環境でsynapticがpre-installされているのものは割に珍しいんですが、synapticを使用してrepositorryの変更作業を行います。repositoryはすべて国外サーバーが指定されていますので、debian busterに関連するrepositoryのうち国内サーバーに変更できるものはすべて変更します。

変更対象は、URLがhttps://deb.debian.org・・となっている箇所。。これをすべて、http://ftp.jp.debian.orgに書き換えます。国内ミラーもhttpsに対応してほしい所ですが。。
 ↓
これが終わったあと、synapticのメニューの”再読込”を実行後、"すべてアップグレード"→”適用”を順に実行していきシステムアップデート/アップグレードを完了させます。


4.日本語化残処理

日本語化残処理としては2点あります。一つが言語設定、2つ目が日本語input methodのインストール&設定です。

1)言語設定

以前は個人設定の中に国と言語っていうのがあってここで設定していましたが、新し目のKDE Plasma5では、KDEシステム設定→アカウント詳細から設定できます。

ロケールの設定はインストール時に行いますが、これだけではメニュー等が日本語化されない場合があります。従って、"KDEシステム設定"→"アカウント詳細"→”言語”からKDE Plasma tarnslationsとして”日本語”を追加し適用します。
 ↓
 ↓
適用ボタンを押下する事を忘れずに。。
 以上で、言語に関わる残処理は完了です。

2)日本語Input Method

日本語Input Methodはインストール・設定されませんので、手動でインストールを行います。今回はfcitx-mozcを使います。

まずfcitx-mozcをインストールし。。
 logout/loginでfcitx-mozcによる日本語入力は可能となります。入力モードの切り替えは半角/全角キー押下で。。
以上の処理で、使用において困る事のない利用環境となります。

5.基本設定

以降は、オプション設定となります。

1)仮想デスクトップの設定

デフォルトの仮想デスクトップの枚数は一枚ですので、好みに応じて増やします。
筆者は4枚、2段の設定を行っています。
設定は、”KDEシステム設定”→”ワークスペースの挙動”→”仮想デスクトップ”から。。
 ↓

2)デフォルトフォントの設定

好みに応じて日本語フォントの導入、デフォルトフォントの設定変更を行います。
ここではfonts-noto-cjkをインストールし、デフォルトフォントの設定変更を行います。

 デフォルトフォントの設定変更は、”KDEシステム設定”→"Font Settings"→”フォント”から。。
 ↓
これで以下のように主要アプリケーションのデフォルトフォントも上記の設定に追従します。
Firefoxのフォント設定
Libreoffice writerのフォント設定
筆者は他設定として、デスクトップテーマのインストール&変更、デスクトップ効果としてデスクトップキューブ、デスクトップキューブのアニメーションをOnにし、アイコンテーマのインストール&変更を行っています。
他パネルに対しては、天気予報ウィジェット、ゴミ箱ウィジェットを、デスクトップに対しては、アナログ時計、デジタル時計、メモリの状態を表示するウィジェットを追加し冒頭のようなデスクトップを完成しています。

6.評価
機能性:A+、軽快性:B+、インストール&日本語化の平易性:B+、安定性:A

評価としてはこんな感じとなります。

アプリケーションメニューにはダッシュボードをいきなり使用、基本使用においては困らない程度にpre-configureされたKDEデスクトップ環境を提供するDebian 10 "Buster"ベース/Netrunner 19.08 "Indigo"。

KDE Plasma 5環境を提供するDistributionは数あれど壁紙を含めたカッコよさではやっぱりこれです。体感的な軽快性の評価では、他のデスクトップ環境と比較すると若干落ちますが、ブートアップ、シャットダウンの速さ、各アプリケーションの起動の速度は無論一級品。 KDE Plasma5の良さを十二分に発揮させているデスクトップ環境です。

筆者おすすめの一本!