Thinkpad X250を徹底カスタマイズ(その1)~HW改造編


今回は、linuxやwindows系の投稿では無く・・ノートPC Lenovo Thinkpad X250の
徹底カスタマイズと称して、ハードウエア増強からWindows10インストール、Linux&Windowsマルチブート環境構築までおおよそ2回に分けて投稿していきます。

本ブログに掲載しているLinux検証用PCは、現在Let's note NX3(CPU:core i5/4310U,memory:8GB,SSD:500GB)を使用していますが、今奥さんが使用しているPCがSandyBridge搭載のThinkpad T520であり、ご存知の通り、SandyBridgeはWindows10のサポート対象CPUから外されてしまった事から、どうしようかな・・と考えあぐねていた所、某所から、中古のThinkpad X250を頂ける事となり、それならば・・という事で20,000円程度の予算で増強した上で、今後のLinux/windows10検証用マシンとして頂いたX250を使用する事にしました。

NX3に関しては、Windows10 proをクリーンインストールし、奥さんの使っている環境を再現した上で、奥さん用として使用する事になります。X250を奥さん用として考えていましたが、今回はX250で使うアップグレード用の部材が若干リスキーなため、やめる事にした次第です。

今回徹底カスタマイズするX250のスペックは以下のようになっています。

1.Thinkpad X250の元のスペック

1)CPU: core i5 5300u
2)Memory : 4GB(PC3L-12800/低電圧版)
3)HDD:500GB
4)Display : 1366x768 HD resolution
5)指紋認証機能付き
6)OS:Windows 7 pro 32bit edition

また改造後のThinkpad X250のスペックは以下のようになります

2.改造後のThinkpad X250スペック

1)CPU:変更なし
2)Memory : 4GB→8GB(PC3L-12800)
3)HDD:500GB→256GB SSD+500GB HDD
4)Display :1366x768→1920x1048 FHD IPS
5)指紋認証付き:変更なし
6)OS:Windows 7 Pro 32bit→Windows10 Pro 64bit

3.ハード改造のために購入した部材

以下項番は、2.改造後のThinkpad X250スペックの項番に対応しています。

2)Memory 8GB: Thinkpad ノートPC用メモリー PC3L-12800(DDR3L-1600MHZ) 1.35V⇒https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07RBD8YMW/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s00?ie=UTF8&psc=1

3)SSD 256GB:KingSpec 2242 NGFF(M2.SATA) 3D TLCキャッシュ搭載

4)Thinkpad X250専用 修理交換用 1920x1080 FHD IPS 液晶パネル(LP125WF2-SPB2)⇒https://www.amazon.co.jp/gp/product/B073J3CK69/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o04_s00?ie=UTF8&psc=1


さてThinkpadの改造作業は、レノボのハードウエア保守マニュアルが充実しており、他のノート型PCと比較して難易度は低めです。ただし、モデルにより実際の難易度は異なります。Thinkpadのうち、Xシリーズ等いわゆる携帯型の部類に入るものは割に難易度が高くなります。

また、本作業を行った後はlenovoのサポート/保障は受けられなくなりますので注意が必要です。

最後に、本作業を行う前には、必ず以下X250 ハードウエア保守マニュアルを一読する・・というより、これをベースに作業は進めていった方が良いと考えられます。⇒https://download.lenovo.com/jp/mobiles_pdf/sp40f30022_ja.pdf

4.改造の基本方針

1)OSインストール先

 ①Windows 10 Pro 64bit ⇒SSD 256GB/ブートローダーインストール先も同
 ②Linux ⇒ 500GB HDD/ブートローダーインストール先も同

2)マルチブート実現方法
   
ブート時Thinkpad F12キー打鍵によるブートDiskの選択。今回はWindows10のブートDiskとLinuxのブートDiskを分け、Windows10アップグレード時等のトラブルを避ける方針でセットアップします。

5.Thinkpad X250本体の改造

1)内蔵バッテリーを使用不可にする

X250は内部にバッテリーを装着しており、これをOffにしないと感電の恐れがあります。
このためまず内部バッテリーをOffにします。
 
①X250からACアダプターを抜きます。
②X250の電源ボタンを押し直後にF1キーを何回も打鍵⇒BIOS設定画面を表示させます。
③BIOS設定画面のConfig⇒Powerに”Disable Built-in Battery"の項目があるため、”Enter"の部分に移動し、Enterキーを押します。

④X250の電源が切れますので、本体を裏返してバッテリーを外します。

(改造後、バッテリーを取り付け、ACアダプターをX250本体に接続すれば、内部バッテリーは自動的に再度利用可能となります)。

2)裏蓋を外す

以下赤丸の箇所のネジを外します(ただしネジは抜けないようになっていますので、手応えで外れたかを判断します)。

次に裏蓋を外すという事になりますが、裏蓋は爪で固定されているためマイナスドライバー等を本体と裏蓋の隙間に差し込んで横にずらしながら外していくことになります。ただしドライバーだとどうしても本体と裏蓋に傷がつきやすいため、筆者は、以下のようなスマホオープナーを使用しています。

さてこの裏蓋外しは意外に手ごわく、一度も裏蓋が開けられていない場合は特に外しにくくなっています。上記の道具を使っても裏蓋すべてを完全に開けきる事は困難です。
このため、概ね上記スクリーンショットの青色の箇所を外したら手前から(上記写真では下側からという事になります)上方向に裏蓋を持ち上げるようにして全体を外します。結構大きな音はしますが、外れます。上記写真は上側をバッテリー装着口にして移したものです。方向を間違えないように。上記写真で言えば裏蓋の右側半分より上の部分は道具を使ってもうまく外れませんので要注意。無理に外そうとすると筐体に傷がつきます。尚、上記写真右側には、マイクロシムカードトレイ、あるいはそのダミーが装着されていますが、この場合は、本トレイあるいはダミーを外してから裏蓋取り外し作業を行うのが一般的です(筆者はやりませんでしたが。。)。

裏蓋を外した直後の写真は以下のようになります。


3)SSDの装着とメモリー交換

さて次にSSDの取り付け、メモリー交換となるわけですが。。
青い四角部分が、SSD装着場所、赤い四角部分がメモリー装着場所となります。
みればわかりますが、SSDは一般的によく見る細長いm2 ssdではなくショートタイプ(2242フォーム)となりますので注意が必要です(購入時、種類が極めて少ないタイプとなります)。

①SSDの装着

青い四角部分を拡大したのが以下の写真。。


まず赤丸の箇所のネジを外します。これは後でSSDの頭を固定するのに使用します。

256GB SSDをインタフェースの向きに注意して装着します。

最後にSSDを基盤に向けて倒し、若干ケーブルが邪魔になるので脇によけ、SSDの頭を先ほど外したネジで止めるという段取りになります。

②メモリー交換

赤い四角部分を拡大した写真が以下のようになります。
まず、メモリーを止めている両側のピンを同時に開くとメモリーが手前に起き上がります。
4GBメモリーを外して、新しい8GBメモリーを装着し、ゆっくり基盤に向けて両側のピンがメモリにはまるまで倒します。


以上でメモリー交換は完了です。

SSDの装着とメモリー交換終了後は以下の写真のようになります。
この後、裏蓋を装着しネジ止めを行ってSSDの追加、メモリー交換の作業は完了します。

裏蓋を装着する際にヒンジ部分(上記写真では上側)にあるケーブルが裏蓋と本体との間に挟み込まれないように注意が必要です。

4)液晶交換

液晶の交換はやはり、筆者が使っているスマホオープナー等を使用したほうがスムーズに作業が進みます。

作業は、①ベゼルの取り外し、②1366x768 HD液晶の取り外し、③1920x1080 FHD IPSを装着、④ベゼルの装着・・という順番になります。

①ベゼルの取り外し

まずスマホオープナーを液晶とベゼルの隙間(向かって上側(カメラがある方))に入れて、手前側に水平に引きます(手前に引く際、オープナーが液晶に触れないように注意する事)。


するとベゼルが浮き上がりますので、そのまま指を入れて、ベゼルを引きはがします(若干大きな音がしますが、ここは大胆に。。)。


液晶パネルを手前のキーボードに向かってゆっくり倒します(液晶パネルの背面下部のインタフェースで本体とつながっているため)。

②1366x768 HD液晶の取り外し

液晶パネルをキーボードにむけそのまま倒すと、液晶の後ろに本体とつながっているインタフェースが視認できます。
インタフェースの上にシールが貼られていますので、これを丁寧にはがします(後で再利用します)。また、インタフェースはピンで止まっていますので、これも上に向かって持ち上げインタフェースから外します。
最後に丁寧に本体とのインタフェース部分を外すと、本体から液晶を取り外せます。

③1920x1080 FHD IPSを装着

これは取り外しの時と逆順に作業を進めます。
IPS液晶のインタフェースと本体を接続し、インタフェースのピンを下ろし、シールを張り、IPS液晶をそのまま起こしてはめ込みベゼルを再装着するという流れです。

割にトラブルとすれば、ベゼル装着時にベゼルがなかなかうまくはまってくれないという点でしょうか。これは、必ずディスプレイのヒンジ方向(いわゆる下側)からかっちり爪がはまるように丁寧に調整しながら上側に向けて装着していけばうまくいきます(ベゼルの下側の爪は、はまりにくいので要注意)。

X250 HWの改造編は以上です。やはり、ある程度のスキルが必要な点、本作業によりレノボの保障は無くなる点、失敗するといったリスクをよく考えた上で、それでもやりたいという意思を持ちかつ本作業のような内容に対して腕に絶対の自信のある方が自己責任で行う作業となります(本作業により壊れたからと言って誰も責任はとりません。無論筆者も責任はとれません)。一般的には推奨できる作業内容ではないという点に注意ください。

OSのインストール編は次回ですが、Windows10 Proインストール後は以下のような感じです。

メモリーは4GB⇒8GBになっています
500GB HDDは未使用とし、256GB SSDにWin10 Proをインストールしています
解像度は1366x768⇒1920x1080・・になっています。

HWアップグレードで動作と表示はかなり快適となります。

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