Zorin OS 15 簡易検証! エンハンス項目を探る! 〜Ubuntu 18.04.2ベース Zorin OS 15 ベーターリリース!・・間もなくZorinがUbuntu 18.04 LTSベースとなって新登場!
Ubuntu 18.04 LTSベースの大物は概ね昨年中にリリースされたわけですが、その中で唯一、遅れを取ったのが今回ベーターを簡易検証したUbuntu 18.04.2ベースZorin OS 15 となります。
当初は、昨年8月終わりにリリース予定だったUbuntu 18.04 LTSベースZorin OS 15。それが数回の遅れをきたし、最後には本年頭にリリースという予告を出したあと、3月も終わりのこの時期にベーターリリースという結果となっています。
そもそも、Ubuntu 18.04.LTS及び、そのポイントリリースをベースとした場合、gnomeのバージョンは、3.28。この意味するところは、重いgnome3環境を採用せざる負えない・・という事になってしまいます。
Zorin OS 15は、これを解決するため、コアに関しては、Ubuntu 18.04.2をベースとし、これに対してGnome 3.30を被せてくるという回答を出してきました。そもそもGnome shell extensionを相当数enableにしているため、Gnome3.28を採用してしまうと、致命的な結果になったものと想像できます。
同じく、Gnome 3.30を採用したVoyager GE 18.10.3(ベースは、Ubuntu 18.10です)とメモリー消費量を比較した場合、login直後で600MB台のVoyager GE 18.10に対して、1.1GBを超えてくるZorin OS 15。gnome-shell-extensionの搭載数の違いはありますが、より、Gnome3.30に最適化されたUbuntu 18.10をベースとするVoyager GE 18.10.3のの方がリソースの使い方も少ないという結果にも見えます。
評価やインストール等についてはZorin OS 15.0の正式リリース後に譲るとして、今回は、見えるところで何が変わってるのかあたりを投稿していきます。
1.Zorin Connect
これは面白い機能ですが、androidスマートフォンとの連携機能を提供します。
ただし、androidスマートフォンには以下アプリを導入する必要があります。
android スマートフォンとZorin OS 15間の通信手段はWifiダイレクトあるいは、ネットワーク(Wifi、有線)経由
機能性は以下の通り
1)Photoをスマフォから参照
2)メッセージ(notification)の同期
3)ファイルと、webリンクのshare
4)スマフォによるリモートコントロール
5)スマフォによるメディアplayback等のコントロール
他SMSのリプライ等ができるようです。
筆者は残念ながらiPhone使いなので、この機能のチェックはできません
2.New Desktop Theme
以前よりもすっきり、きれいになりました。
Darkモードも搭載・・
他、時間よってテーマを変えるday/nightモードもあります。
3.アプリケーションの外観・表示構成を変更⇒よりモダンに。。
例えばpre-installアプリのLibreoffice 6.2.1.2はこんな感じ。。
4.Flatpakサポート
結果的にサンドボックス機能のサポートとなります。
5.To Do app
これは個人のTask管理機能と言った所です。
6.Baselineとgnome shell
1)Base line: Ubuntu 18.04.2 / kernel 4.18.0-16
2)Gnome shell : 3.30.2
特にGnome 3.30の採用は、軽快性、消費リソースの最小化に貢献しています。
7.gnome-shell-extension
Zorin独自の拡張機能として、"Zorin do not disturb"が追加されており、Onの状態となっています。いわゆる”邪魔しないでくれ”ってやつです。
主な所はこんな所です。他、pre-installされるwallpaperの品揃えも変更等されており、全体的にきれいで品のあるデスクトップに仕上がります。
8.最後に
まだベーターですが、この出来から見れば、正式リリースは間もなく・・という事になります。若干、おかしな挙動が残っていますが(実害はありません)、かなり完成度は高くなっています。
gnome 3.30の登場によって、もともと機能性の高いGnome3をベースとするUbuntu baseの弱点が払拭される方向で進んでいることは喜ばしい所です。
という事で今回の投稿はここまで。
Zorin OS 15の投稿の続きは、正式リリース後に改めて行います。
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