Linux Mint Debian Edition 3 (LMDE3) "Cindy"〜Linux Mint Debian Edition最新版を極める!

2018年11月26日月曜日

cinnamon debian base Linux_Mint


さて今回は・・Linux Mint Debian Edition 3・・Linux Mint Debian Editionの最新版LMDE3に関してです。

LMDE3がリリースされたのは、本年8月・・Debian Stretch Stableベースとしてはかなりの後発。Linux Mint 19がリリースされた後、なんとなくひっそりとリリースされてきました(笑。

Linux Mintは、現在の所、以下のように2つのリリースラインがあります。

1)Ubuntu LTSベース
        Cinnamon edition
        Mate edition
        Xfce edition

2)Debian stableベース
        Cinnamon edition 

Ubuntu LTSベースの最新版は、Ubuntu 18.04 LTSベースLinux Mint 19。
Debian stableベースの最新版が、Debian Stretch stableベースで今回紹介するLMDE3となります。

Ubuntu LTSベースのLinux Mintは、Ubuntuをベースとしているものの中では、最も人気の高いDistributionとなっています。

これは管理・設定の機能がわかりやすくしかもスキがないという点、日本語化に関しても、Ubuntu, Ubuntuフレーバーに匹敵するほど平易である点、そしてpre-installアプリも必要にして十分・・ これだけの特徴を揃えていれば当たり前でしょうか・・。

またインストール・管理・設定機能に関しても、Cinnamon、Mate、Xfce各editionで操作性をできるだけ共通化している点も◎です。

LMDE3に関しては、インストールの流れは流石に違いますし、日本語化に関しては一手間必要ですが、管理・設定機能に関しては、Ubuntu系のLinux Mint 19と操作性をできるだけ共通化しています。

LMDE3とよく似た性格を持つDistributionとして、SolydX/Kがありますが、これは、Mintの開発者の一部がスピンアウトして作ったもののためです。Solyd X/Kは、Xfce editionと、KDE editionの2種類があり、LMDE3と同様Debian stretch stableベースとなっています。

さて、早速、LMDE3について投稿を進めていきます。

1.概要


1)Debian stretch stable base
2)カーネル:4.9.0-8
  spectre/meltdown HW脆弱性対策は以下のようになっています。

緩和策適用度は、優秀な状況です。カーネル4.9でもかなり緩和策適用度が上がってきました(CF-NX3はBIOSに最新のHW脆弱性パッチがあたっているため、intel CPU microcodeのインストールはおこなっていない状態での結果となります)。

3)デスクトップ環境:Cinnamon 3.8.9
        これは、Linux Mint 19 Cinnamon editionと同じです。

2.インストール
さすがにインストールに関しては、Linux Mint 19(Ubuntu 18.04 LTSベース)とは異なり典型的なDebian likeになっています。
いつものように、本体及びブートローダーのインストール先に関しては、easybcdを使ったマルチブート用なので参考になりません。

3.初期設定と日本語化残処理

 Ubuntu baseのLinux Mint 19では、インストールの中で、日本語Input methodを含め、日本語化が完全に完了しますが、LMDE3では一手間必要です。

ただし、初期設定メニュー(Welcome menu)の構造をLinux Mint 19と共通化している所は流石です。

この箇所は、Linux Mint共通で日本語化はされません。
初期設定メニューは以下の機能を持っています。

①System Snapshots
 
Timeshiftによるバックアップ機能設定を行います。

バックアップにはフルバックアップ、差分バックアップ等がありますが、スナップショットは、ある時点の”状態”を切り出してバックアップとして保管する手法です(故にスナップショットという名前になっています)。

一般的に、バックアップ・リストアにかかる時間はフルバックアップ、増分バックアップと比較して大幅に短縮できます。

②Mutimedia Codecs

Linux MintのMultimedia Codecsのインストールを行います。

Linux Mintは、リーガル上の問題からMultimedia codecsを、配布するインストールイメージから外しましたが、これをインストールする機能を提供します。

③Update Manager

初期設定上必要なシステムアップデート・アップグレードを行います。

合わせて、ソフトウエアソースの変更を行い、アプリケーション等のインストール・アップデートのスピードを上げるための設定を行います。

④System Settings

システム設定パネルにより、各種システム設定を行います。LMDE3の場合は、初期設定の一貫で、”言語”を選択し、日本語化残処理を行います。

⑤Software Manager

Ubuntuでいるソフトウエアセンターを立ち上げ、必要なアプリケーション等のインストールを行います。

これは初期設定ではなく、初期設定後に実行しても構わない機能となります。

初期設定メニューのうち今回は、必ず実施が必要な③と④のみ取り上げます。

1)システムアップデート・アップグレード

③を実行するとアップデートマネージャーが起動します。以下スクリーンショットでOKボタンを押します。
 スナップショット(Timeshift)の設定を行う場合は、オレンジ色の箇所のOKボタンを押してTimeshiftの設定画面に入りますが、ここではスキップします。
 ”編集”から”ソフトウエアソース”を選択します。
 ソフトウエアソースの変更対象として”メイン”と”ベース”・・この2つの変更が行えます。
”メイン”はLMDE3のrepository、”ベース”はDebian Stretch Stableのrepositoryです。
 まず、”メイン”を選択します。LMDE3のrepositoryのうち速度が早いもの順に先頭から表示されます。
 ここではjaistを選択します。
 次に”ベース”を選択します。同様に速度が早い順に先頭からrepository表示されます。
 一般的に速度が最も早いものを選択してかまいません。でも筆者はjaistです(笑。
上記スクリーンショットでWindowのグリーンで塗られた部分のOKボタンを押しキャッシュの更新を行います。
 これでソフトウエアソースの変更は終了します。
次にアップデートマネージャーに戻ってアップデート・アップグレード処理を継続する・・という流れとなります。これで、ソフトウエアインストール、アップデートにかかる速度があがります(repsitoryの最適化)。

2)日本語化残処理

次に日本語化残処理を行います。
これは④を実行します。

 ”言語”を選択し、”言語の設定”を立ち上げます。次に”言語の設定”(以下スクリーンショット)の”言語サポート”をキックします。
 言語サポート不足分のインストールを促されますので、そのままインストールします。
 ↓
 これで日本語化が完了していないソフトウエア等の日本語化が完了します。

 次に”言語のサポート”の”入力方法”タグを選択します。
 ↓

 ”言語サポート”の”日本語”をインストールします。

インストール後、”入力方法”にFcitxを選択します。
 ↓

再度”言語の設定”の”言語”タグに戻り、”システム全体に適用”ボタンを押します。
 これで日本語化残処理はすべて完了します。

logout/loginでfcitx-mozcを使用した日本語入力もこの通り・・。

流石に、ubuntu 18.04 LTSベースのLinux Mint 19と比較すると、残処理が必要ですが、”言語のサポート”処理Windowもきちんと作り込みされているため、コマンドレスで、日本語化が完了するのは流石です。

今回timeshift(システムスナップショット)の設定は省きましたが、これも難しくはありません。ただし、DISKの残容量が少ない場合はスキップしたほうが良いと思います。

DISKに余裕がある場合は、チェックポイントに一瞬で戻れるため、アップデートをかけて挙動がおかしくなった場合等には非常に有効な機能です。 

ここまでの設定で、LMDE3は日本語環境下での使用が過不足なく行えます。

4.Cinnamonの特徴的な機能群

LMDE3はデスクトップ環境としてCinnamonを使用します。ここではCinnamonに備わった特徴的な機能群をいくつか紹介していきます。

紹介する内容はすべて”システム設定”から選択・実行する事によって実現できます。

①デスクレット 

時計や、天気予報等のガジェットをデスクトップに配置する機能です。例えば天気予報ガジェットに関しては、デスクレットを”システム設定”からキックし、”Manage"から”Download"タグに移り、更新されたリストから”Weather Desklet"を選択しダウンロードします。

次に"Manage"タグに戻り、以下のように、”Wetaher Desklet"を選択した状態でWindow下に配置された”+”ボタンを押すと、デスクトップに天気予報が表示されます。

(デスクトップに配置されたデスクレットの削除は、”+”ボタンの右横に配置された”ー”ボタンを押します。

天気予報の表示内容の設定は、上記 "Weather Desklet"の右端に表示されている歯車アイコンを押して行います。

デフォルトでは、天気予報配信元がBBC、天気予報表示都市はロンドンとなっています。
天気予報表示都市を八王子にするには。。
"Data service"の箇所を、筆者の場合は、"BBC"から"weather.com(deprecated)"に変更し、weather.comを使用して八王子の天気予報予報を表示させて、アドレスバーに表示される都市コード(八王子は、JAXX0013:1:JAとなります)を、”Location"に指定します。
 ↓
 天気予報の単位の変更等もこの設定で行えます。

デスクレットは動かないものもありますが、割に豊富に揃ってしますので、自分で試しながら設定・使って試してみる事が必要です。

②拡張機能

これも”システム設定”から選択・実行します。

また、”デスクレット”の処理と同様に拡張機能の"Download"から拡張機能を、ダウンロードした後に、Manage"から適用する・・という流れとなります。

筆者の場合は、"Transparent panels"と"Watermark"というこの2つの拡張機能を使用していますが、"Transparent panels"はパネルを透明化するもので、"Watermark"はロゴ等を壁紙に貼り付ける機能を提供しています。

例えば"Transparent panels"を適用すると・・
パネルが透過します。

次に"Watermark"ですが・・
壁紙中央にMintロゴを表示します。ロゴの透過度や、位置は設定から変更できます。

拡張機能も相当数ありますので、これも試しながら使用する事が必要です。


5.総合評価等

機能性:A、軽快性:B+、インストール及び日本語化の平易性:B+、安定性:A

LMDE3のインストール→基本設定・日本語化完了までの流れはubuntu baseのLinux Mint 19とは異なる部分が多いのも確かですが、共通化を図っている箇所もまま見受けられます。またCinnamonの設定に関しては、Linux Mint 19 Cinnamon editionと同じです。

Ubuntu baseのLinux Mint 19と同様、安定性や機能性は◎。やはり、Ubuntu baseのLinux Mint 19と比較すると、カーネルや、ソフトウエアが若干古いのは否めませんが、スキのない仕上がりを見せており、筆者おすすめとなります!。筆者一押しの一本!。